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青色申告用のソフトはフリーで行けるか [起業]

色々フリーソフトを見てきた中で、結局、フリーソフトはやめて、弥生あたりの1万円以下のソフトを使おうという気になっているところ。青色申告会とかはちょっと怪しいしお金がかかるので、BlueReturnとかは買うつもりも傘下に下るつもりもない。


 


エクセル簿記 (エクセル簿記/ExcelB)

http://management.main.jp/B_con.html#excelb

ReadMeに書いてある通り、日商簿記3級ぐらいの知識がないと使えない。そもそも、複式簿記の知識の半分以上が、勘定項目の仕訳にあるようなので、それをユーザーにさせるのは酷ですよね。初めての青色申告はこのソフトで、とか書いてあるけど、仕分けをしてくれない時点で、簿記を知らない人はアウト。

エクセルのシートをマクロを使わず良くここまで作りこんだものだと思うけど、マクロを使わないぶん、特に便利ではなく、シートのセルの参照を使って自動計算してくれる程度のものらしい。そりゃ、LibreOfficeやApache OpenOfficeなどのOOoでも開けられるわけだ。実際、どっちでも開けられた。

別途、マニュアルを有償で売っているらしいが、見た感じで使いこなせなければ有償であるわけだ。勘定項目としても全部網羅されている気がしないし、最終的なアウトプットを見たことがない初心者は、その前提を推測すら出来ないわけで。色々使ったあとで、データをインポートして使う程度だと、後腐れなく使えていいだろう。というわけで、今回はすぐに使わない。

訳がわかった上で使うなら軽いし、自分で何とか出来る人は、エクセルシートとして自分でいじれるので、フォーマットを自分で用意するのが面倒な人向け。まぁスプレッドシートは元々は簡単な会計のために作られたから、本来の役目を果たしているとも言える。





結局のところ、勘定項目をどうやって書くか、だよね。貸方と借方を並列できたら、あとはソフトの流れに身を任せるだけの話。今度はGnuCashというワールドワイドなソフトを見てみた。

http://sourceforge.net/projects/gnucash/

始めに勘定項目全体を設定する。お仕着せの勘定項目のグループの中から選ぶんだけど、日本の実情にぴったり即しているわけじゃないのは、GNUのソフトであるため、多少は仕方ないところはある。

使いこなすのは難しいとどこかで書いてあったけれども、色々できるので自分では使い切れないと思っちゃって難しいと思うパターンだと思う。そんな細かいこと気にしてなくて、税務署に出す資料さえ使えればいいんだよ、っていう大方の青色申告には向いてない。

こっちのソフトも特に仕分けするときの補助手段がないので、自分で選んでいくしかないのだが、その部分が一番欲しいところなので、このソフトもあまりうれしくないですね。とりあえず、総勘定元帳にガシガシ書いていくことは出来そうだけど、貸方借方の複式簿記的な表示ができないまま放り出してしまった。元々日本のソフトではないので、ここまでフリーソフトでできるよ~ってところだけ評価したい。OSSとしては応援したいけど、正直、使い道が絞られていない分、自分で機能を見極めないといけないところがあるのだろう。



む~ん、ググっても良さげなソフトが出てこないな。まぁタダでうんぬんってのが無理なのかもしれないけど、タダで上げられるならそうしたい。というか、まだ軌道に乗ったわけじゃないので、時間かけずに金かけたほうがいいのかもしれないし、節約したほうがいいのかもしれないし。時間ある限りは、試してみようとするのは悪いことではあるまい。でも、日商簿記三級の本を買ってきたほうがいい気がしてきた。




♪♪会計(RanRanKaikei)
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/business/se271509.html

入れたはいいけど、再度起動すると二重起動とか言われて開けない。ロックしているプロセスもよくわからない。わけわからんので、
 C:\Program Files (x86)\ranran\
にあったAccessのデータベースファイルを開けたら普通に動いた。それはサンプルファイルらしいので、初期設定で削除すると、二重起動のエラーが出なくなった。何かプログラミングの作りが稚拙な気がする。昔のソフトなので、挙動がよくわからないのは仕方ないのかもしれないけど。

特に勘定項目を半自動的に入れこむことは出来なかったが、選ぶことは出来たので何とかそこから選択出来れば問題無さそう。そもそも存在していない勘定項目とかを入れるのとかは、どのソフトも同じようなものだろうから、ある程度は敷居の高さは仕方ないのかもしれない。

基本的に自分の出費などで、どの勘定科目が当てはまるのか、というところのアシストをソフトにさせたいのであれば、今まで見てきたフリーソフトでは役足らず(誤用)で、親切心が足りない。このソフトでは、仕訳事例を選ぶメニューががあって、それを使えばいいと思ったら、例示が全くなく空っぽで選べなかった。結局のところ、貸方借方の組み合わせや勘定科目については、具体的に自分で入れていく必要がある。という事は、今まで見てきたものと同じで、日商簿記三級程度の知識が要求されるわけだ。

中身が見える分、一番最初に試したマクロ無しのスプレッドシートを使うのと大して違いはない。ただ、きちんとアプリケーションの体をなしているという点では使いやすいかもしれないが、正直スマートなGUIでもないので、使い慣れるまでが大変なのはあまり変わりがない。





青色申告フリーソフト加藤かんたん会計

 http://katoukantan.com/down.html

インストールして開けるけど、「実行時エラー'76': パスが見つかりません。」と出て、Windows7ではダメなのかと思いきや、HPを見るとサポートしている。インストールが上手くいってないらしい。普通ならプログラミングで解決できるだろう部分も、手作業で回避しろと書かれているところを見ると、サンデープログラマーらしい。無料で公開してくれるのはありがたいことだけど、これみたいにはじめから動かないってのも少なくないよね。使おうにも使い勝手の文句すら言えない。

Win7でダメだったので、死にかけXPでインストールを再開してみようと思う。たぶん、Win7だとC:\Program Files (x86)と、それまでのOSにはなかった(x86)が含まれていて、ハードライトしたパスで見に行ってるんじゃないかなと直感的に感じた。それか、単にインストールの時にファイルがコピーできてないか、どっちか。後者はVBで作ったexe自体が立ち上がっているので、DLLが揃ってないってことはあまり考えられないんだけど。普通はパスが通ったところにファイルを置くか、相対パスでexeとの位置を指定するかすればいいんだけどね。残念ですね。

うぁ、最初のファイルを解凍する場所が選べるんだけど、自分で適当にディレクトリを選ぶとエラーが出るみたい。動かないなら、最初から決め打ちでテンポラリに解凍しちゃえばいいのにね。更にProgram Filesにインストールした上に、テンポラリで解凍したと思っていたc:¥ageneというディレクトリも動作には必要らしい。参照先を変えられるなら、それに追随しなきゃダメでしょ。インストールするなら、どちらかのディレクトリに一括していれるのが普通で、プログラミングとしては相当筋が悪い。ソースもらって改良してあげたいくらいであるが、そんな時間を見つけるのは難しい。なんかWin95の黎明期のインストーラみたいで、こんなのも懐かしい。win7でやってないけど、お仕着せのディレクトリ設定だと動くんじゃないかな。cドライブ直下のディレクトリなんて気持ち悪くて作らせたくないけどね。

仕訳部分を見たのだが、結局、他のソフトと同じで、仕訳の手助けは全くしてくれない。しかも、勘定科目のコードを自分で入力しないといけないっぽい雰囲気。なんか作った自分は分かっているからいいけど、それ以外は面倒くさい事この上ない昔のソフトみたいだ。先に見た、♪♪会計(RanRanKaikei)の方がきちんと設定されたものから選べるようになっていたので、そっちの方が全然気楽に出来そう。

どうにも使えそうにないので、サクッと削除しようと思ったけど、VBのコントロールを捨てるかどうかで面倒な選択。昔、アンインストールのとき、そういう事よくあったなぁ。それと、裏でexeが立ち上がったままになっていて、削除できませんとアンインストールの最後を締めくくってくれました。タスクマネージャからゾンビプロセスを終了させてディレクトリごと削除。昔よくやった光景です。


フリーソフトはこんなものか、と落胆。まぁそこまできっちり出来るのは、商品に求めろよって事なんでしょうが、これではあんまりだと思います。そんな暇があるのなら、商品を買うか、簿記の勉強をするか、会計士にまかせろよって事なんでしょうね。何にしても、何の経験もないなら、フリーソフトでどうにかなるなんて思わない方が身のためですね。日商簿記3級の知識を持って、最初のスプレッドシートを使うのが一番面倒がなさそうです。




このように動作的には、みんな似たようなものなので、仕訳を補助してくれるものは見た感じ皆無でした。正直もう探すのをやめようかなと思ったのですが、この際、商用ソフトの無料期間を使って、どこまでアシストしてくれるかを見てみて、それから商用パッケージを買うなり、フリーソフトを商用パッケージを絡めて使うなりしてみようか、と最後の足掻き。

大体の製品がCSVとかでデータを吐けるだろうから、OOoのCalcでちょっと加工すれば、他のアプリに入れこむことはそんなに難しいことではないだろう。まぁ入れこむフォーマットを調べないといけないわけだが、そこは無料で使う場合の敷居の高さだろう。勘定科目はからっきしだが、データをいじくるのは仕事で散々やってきたから、プログラマが普通に考えることぐらいは予想がつく。変態プログラマだったら話しは別になってくるが、変態プログラマも少なくないからなぁ。

結局、勘定科目も自分で決めていい仕組みになっているみたいなので、ほぼ日商簿記的に統制はされているものの、決められていないものについては自分で勘定科目を作ってもいいらしい(ってどこかで読んだ気が…)。そこいらへんが煮え切らなくてシステム向きではない。




JDL IBEX出納帳Etは、ユーザー登録なしで7日間利用できるらしい。でも、他の帳票などの出力はできないっぽい。それが揃ってるのは別にクラウドでやれる製品を使うようだ。

 http://www.jdlibex.net/et/dl/index.html

こっちとしては複式簿記的に記帳出来れば、CSVに吐き出して、他のアプリに突っ込めさえすれば、問題は解決する。とはいえ、基本的に会計士の会計ソフトと連携させてお金を得ているようなので、税務署に出す最終産物を得るために、無料部分だけを使うのは道義的にダメというか、使用規則的に制限されているのだろう。面倒いので調べんけど、どちらにしても最終産物を出せないので、仕訳の具合を見て、データを出力してスプレッドシートで見る程度で。

このソフトでは仕訳は出来ない模様。質問式入力という便利なものがあるものの、会計事務所側で仕訳してもらう仕組みらしくて、貸方借方という表示はなくて、総勘定元帳すら出力できない。CSV形式で出力できるのかなと思ったら、それらは有料オプションで何も出来なかった。まぁそりゃそうだよな。なかなか悪くないソフトの作りではあったけれど、仕訳などは全然してくれないので目的とは全然合致しないし、出力できないとかの以前の問題でした。

残念だなぁ。少しでも使えればいいと思ったんだけどなぁ。7日間みっちりも使わず、1時間も使えない有様なのでした。でも、それだけシンプルで分かりやすいソフトである事には違いはないのでしょう。少なくとも自分で青色申告を要領よくやる目的では全く使えない。

次はど直球の弥生の青色申告のソフトでも使ってみましょうか。始めからそれ使えよって話もありますが、それまでの積み重ねが効いてくるところもあるってことで。というか、それまで仕訳的には全く足りてないので比較すら出来ないのですが、それで使いやすければ実感は出来ますよね。





弥生でググると、旧製品からデータコンバートできないと騒いでいる人がいるなぁ。気持ちは分からないでもないけど、上位互換とか下位互換はどこでもきっちり出来ているところは少ないよね。弥生もコンバート出来ないかもしれないから、毎年新しいバージョンを買ってね、って言っていればこういう人も出てこないだろうに。

でも、毎年買うかどうかは会社の規模にもよるよね。個人の青色申告で減価償却費などがなかったらコンバートの問題も少ないだろうけど、ある程度細かいところを弥生のソフトに任せていたのであれば、過去のデータのコンバートが出来なくて怒っちゃうのも仕方のない話。そういう個別の対応は、本社で金払ってやってもらうのが近道な気がするんだけど。昔のソフトも開発した本社にはあるんだろうし。

何はともあれ、インストール。弥生のサイトからダウンロードしようと思うと、鬼のように個人情報を入れないといけないから、前にソフト売り場からもらってきた去年のお試しDVDでインストールした。.NET3.5とVC++2008とか入れるらしい。なんか開発に色々使っているらしい事が分かるが、開発体制は一貫性は望めそうもない。


実際の使い心地はというと、自分が想像していた感じに一番近い。このくらいアシストしてくれないと、複式簿記を知らない者にとっては、帳簿を付けるなんて無理に等しい。例示された取引を選ぶと、ある程度の雛形を作ってくれて、値段とかその時によって変わる設定を書いていくだけでいいのは、自分の理想とするところ。結局、同じような要件の取引を真似て書く事と変わりはないんだけど、クリックで選んでいってやれるってのは、かなりお手軽度は上がる。

その他の気になった点を挙げていくと、データのエクスポートがcsvなどで出来る。始めは1日ごとの出力しか出来ないと思っていたけど、総勘定元帳を選んでエクスポートすると、その月の取引をザラザラとダンプできる。細かいところの情報は消える恐れがあるけれども、最悪、必要なデータをcsvのテキストでダンプして、加工して、他のソフトに入れられない事もないだろう。ただ、勘定科目の整合性や、データの順番とかは同じである可能性はほぼないから、そこいらの加工はどうしてもやらないといけない。その時には、エクセルシートにコピペするくらいの融通しか効かないかもしれない。それでも、独自ファイルフォーマットでしか出せないと言う事態にはなっていないのはいい事だ。というか、技術者として見れば当然の事ではあるとは思うんだけどね。

導入アドバイザーとやらで、優しく教えてもらう前に、サンプルデータとかでガチャガチャやってしまった。明日は、それを中心にじっくり見ていきたいと思う。見せてもらおうか、導入アドバイザーとやらの性能を。せっかく用意してくれているんだしね。不安も少し無くなったから、入力したデータをエクセル簿記/ExcelBに張り込んで使えるかどうか見てみたい。そもそも、決算書は体験版では出力できないので、製品版を買うか別のソフトにデータをつっこむしかない。今までの取引を(ってほぼ必要経費での買い物しかない)入れ込んで決算を別のソフトで出してみようかな。

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