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ブラウザに多様性を! [ソフトウェア]

最近、Chrome一強でウンザリする。ChromeがGoogleの広告で突出してきた時、タブブラウザとかまんまFirefoxじゃねぇか(その前にタブブラウザはあったからFirefoxもパクったんだけど)、と思い意固地になってFirefoxを使って今に至っています。

今のWebページの推奨環境はChromeかEdgeのみというところも多くて、本当にFirefoxでは一部動かないというページも出てきている。これは由々しき事態だ。

 
昔はブラウザに互換性らしきものは乏しくて、JavaScriptなどはブラウザに対して分けて書かないといけないときもあった。それを考えれば今は恵まれていると思うのだけれど、特にChromeじゃないと正確に開けない的なページもあるようだ。非互換性の鬼であるInternetExplorerであったIE11にしても、去年に御役目を遂げてほぼChromeのEdgeに移行してしまった。そうなるとFirefoxかChromeかという事になるわけだが、そもそもFirefoxのシェアは大きくはなかったので、Chrome一強の時代となったわけだ。

しかし、ターゲットがChromeだけになると脆弱性がどんどん指摘されているし、それが消える様子もない。売り文句で世界一セキュリティが高いブラウザとか広告を出しているけれども、脆弱性が悪用されていたら世界一危ないブラウザといってもおかしくはない。

そういった意味では、FirefoxはMacのウイルス対策と似ているようなもので、主なターゲットからは外されがちになる。脆弱性は同じくらいあるのかもしれないけれど、見つかる率は低くなるだけ安全だとも言えよう。要は悪用されなければいいわけで、悪目立ちしたChromeとは違う。

開発者にお願いなのだが、WebシステムをFirefoxをサポートから外さないでほしい。どうしてもChromeの機能でないとダメという事なら仕方ないのだが、手を抜くあるいはサポートできるだけの技術がない開発はダメだと思うのだ。Firefoxは純粋な営利企業ではないので、その点インフラ的な役割を果たした方が世の中のためになると思う。

昔は非互換性を気にしながらIE対策とかしていたと思うが、それに対してはFirefoxのサポートなんて楽なものだと思うのだがね。よくメジャー嗜好のバカがFirefoxの事をバカにするが、Firefoxの成し遂げてきたことを知らなすぎる。Linuxでまともにブラウザを使えるようになったのもFirefoxのおかげといえるし、多くの標準を作り出すことができたのも公的に近いMozillaだからできたことも多いだろう。

何にしてもChromeだけになってしまうと、一営利企業がポータルやら検索やらの窓口を独占することになるので、政治的によろしくない。そもそもOSにバンドルされているブラウザを使うということ自体がインターネットリテラシーがないとみなしても良いのではなかろうか。それを言うなら、EdgeもChromeもほぼ一緒なのでChromeを後から入れたとしても同じことだと思う。

何でもメジャーなものを使おうという意気持ちはわかるよ。でも、Webの歴史からするとChrome一強なのは問題があり過ぎて、IEバンドル事件よりか罪深い気がします。別にChrome使ってもいいけど、Chrome自体がChromeじゃないと使えない機能を作り出して来たら、WindowsとIEをバンドルしていた時と大して違わないなと思うわけで。



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