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アップルが5Gのモデムを作るって話は進んでいるんだろうか… [ハードウェア]

AppleがIntelのモデム部門を買い取って、5Gのモデムを作るって話ですが、クアルコムが地味な嫌がらせをするので仕方がないですね。下のリンクは少し古いですね。

https://eetimes.jp/ee/articles/1909/12/news033.html

内製化は時間の問題でしょうが、クアルコムに実権を握られてしまうのは嫌なものです。他に選択肢がないというのが厳しいところで、それによって足元を見られるところはあるのでしょう。iPhone12の時は内製化できているって話は聞かなかったですから、たぶんクアルコムのものを使っているのでしょう。まぁSnapdragonを使えと言ってこないだけましかもしれませんが…。

3Gの時には通信のプロトコルスタックを作っていたのですが、その時はソフトウェアで実現していて電気消費量が半端なくて、ガラケーなのに電池が一日持つかどうかという状態でした。初めはそんな感じだったのですが、おそらく途中からはハードウェアに変えたんでしょうね。

ハードウェアにした方が電気消費量も少なく処理も速いので、最初からハードウェアにしとけばいいじゃねぇかと思うかもしれませんが、3Gの時は規格があまりよく固まっていなかったので、ソフトウェアで順次対応できるようにしていたみたいです。3GはドコモのとJPhoneのが規格が違っていたから、余計にハードウェアでやれない状態になっていたんだと思います。

それとそもそものところ、ソフトウェアは不揮発メモリに処理を書き込めば、すぐに問題が起きても対応できるんですが、ハードウェアにしてしまうとそう簡単に直すことができなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。たぶん間にソフトウェアの処理を噛ませれば、直すこともできなくはないですが、ハードウェアは基本的に固まったプロトコル用に作られているはずです。

そんなわけで実用性を鑑みて、5Gでは最初からハードウェア処理という事で、Appleも5Gモデムを調達しないといけないわけですが、やっぱり最初からできたばっかりのプロトコルをハードウェアで実装するってのは難しいわけです。そんなわけで、今回の5Gの対応が遅れたのは、クアルコムとの交渉のせいだろうし、この先自分達で作らないと要らない面倒を背負い込むことになるわけですね。

ただハードウェアの設計者は、ソフトウェアの設計者よりか圧倒的に少なくて、VHDL書けますよという人は他の言語に比べて少ないと思います。ソフトウェアのプログラミング言語はパソコンさえあれば自分でできるけど、VHDLとかは勉強ができても実際にハードウェアを作るというのは個人ではしんどい領域になると思われるからです。細かいことは知らないけど、パソコンの他に別のハードウェアを持っていないと基本的にできないでしょうから。

VHDLでソフトウェアでやっていることを実現するには、どれくらいの労力の差があるのかはやったことがないので知らないけど、ソフトウェアでお気楽に設計するよりかはかなり面倒なはずです。そんなわけでいろいろと敷居が高いハードウェアの設計ですが、そもそも間違えたものをそうそう製品として出すことができない厳密性もかなり重荷になっていると思います。組み込みのソフトウェアを評価ボードに焼きこむのだってそこそこ手間なのに、それ以上の事をしなければならないハードウェアの設計製作はしんどそうであまり行きたくない感じはします。




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