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計算尺ねぇ。 [自然科学]

もうテレビでジブリのアニメ、風立ちぬがやっていたので、遅ればせながら見ていた。何回も計算尺が出てきて、飛行機ってのも計算の産物なんだなと改めて理解できた。

そもそも計算尺ってものがあるのを知っているから、あれは計算尺なんだろうなとわかるけど、知らない人は何をしているんだろうとか思っても仕方がない。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%88%E7%AE%97%E5%B0%BA

プログラマのおいらでさえ関数電卓の使い方すらおぼつかない時代なのだ。まぁプログラマが関数電卓を使う時なんて、何進数かの変換とかぐらいしか使わないかもしれないし、それを計算させるためにプログラムを組むぐらいで、基本あまり使わない。だから文系大学卒業でも全然プログラマ稼業には問題ない。

そういや、パソコンの電卓にも関数電卓モードがあったなと思うくらいで、計算自体してない。前に言ったようにExcelでは交通費の精算の時の自動計算ぐらいしかさせてなかった。それだけでも十分な時短になっているから、効率としてはとてもいいんだけどね。そもそも計算のためのコンピュータなのだけれど、最近は計算というよりデータを引っ張ってくるという行為がほとんどになっている気がするんだよね。画像にしても、動画にしても、昔ながらのテキストにしても、それらを渡すというのがほとんどだと思う。

本当に計算で何とかしようって分野は、スパコンの分野だろうなぁ。日本はあまりやってないと思うけど、核爆弾の効率的な分裂のさせ方とか、あとは地球シミュレータみたいな、気象を予測するものだとか。何にしてもデータがたくさんあって、計算もたくさんしなくてはならない分野というのは結構ある。特に現代は大体の分野は、試行錯誤である程度確立されたものがあるので、それを普通にやっていたのでは無理な分野はたくさん計算するしかない。

身近なところでは車とかがあるね。スパコンほどじゃないけど結構計算していると思う。CADとかと組み合わせてプレス加工した部分の強度を計算して出したり、エンジン内での燃焼をシミュレートしたり、風洞実験を実際にせずに計算して空気抵抗を調べたり、あまり詳しくなくても色々と使っているのは知っている。

カメラのレンズとかも計算の賜物である事は聞いている。コンピュータが安価になる前は、非球面レンズを使っているレンズとかはスゴく高かった気がするけど、今は部分的に使って小型化や高性能化を果たしているのは、ずっと写真をやっていると分かることだった。TAMRONとかで安いズームレンズに使い始めた時には、非球面レンズってのは高いレンズにしか使えないんじゃなかったの?って思っていた時があった。結局、計算をたくさんしようとするとコストがかかるんだよね。今は数式とパラメータさえ与えてあげれば、最適なレンズ設計ができると思うんだけど、今は特にGPGPUなどが勃興しているので簡単に精密で高度で量が多い計算ができるようになっている。


それを考えると、戦争をやっていた時期の、電卓すらなかった「風立ちぬ」の時期に、計算尺だけで何とかしようとしていた時点で、物量以前の状態なのかもなと思ったり。軽量化のために布と木でゼロ戦を何とかしようという事自体、本気か?と言わざるをえないのだけれど、やれる事をやれる範囲で相手を上回るってのは日本人の真骨頂なのかもしれません。でも、良い環境で更に良い物を作ったほうがいいのは確か。

算数の時点で、計算が全然ダメで、九九は今でも結構間違えますw。なんつーか、因果がある仕組みとかを覚えるのは嫌いじゃないんだけど、九九みたいに頭から暗記するのって非常に厳しいですね。ノーベル賞を取った人と小学生が話しているテレビ番組があって、大人でも九九間違えるよと言い放ったのは印象的でした。確かに電話番号を覚えるために、九九が混同するってのも分からなくないなぁ。大事なのはそれが間違っていることに気づくことだったりするわけだけど、何の意識も持っていなくて間違えたままってのは困るだろうね。間違ったのが分かるってのは、ワーキングメモリーが平行して働かないといけないわけだけど、そこいらの能力もポンコツなんだよなぁ。

そういやマルチタスクも実CPUが複数になったことで、本当に真のマルチタスクができるようになったんだよなぁ。時間で分割せずとも別々にやってるのってのは、Pentium Proの頃は高いマシンでしかできないことだったんだよなぁ。

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