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キヤノン Canon MF273dw [Sateraシリーズ A4 モノクロレーザー複合機]レビュー [ハードウェア]

MF273dw という2万円くらいのレーザープリンタを買ったのですが、これがそこそこ良い。良いけどあえて気に入らない部分も書く。




 
買う前にブラザーのHL-1470Nという古いレーザープリンタを使っていた。トナーがかすれて印刷されていないところまでうっすらトナーが乗っていた。正式な文章を送るとかじゃなければいいんだけど、流石に20年近く経って、ブラスチックが黄ばんできてしまうほどで、プリンタドライバをWindowsUpdateのサイトから見つけ出すのもしんどかった。まだ使えるけどWindows11に移行するには無理がある。たぶんもうサポートしないだろうし。

そんなわけで、キャノンのレーザープリンタを買ってみた。同じ価格帯でブラザーのレーザー複合機があったのだけれど、キャノン製品を久しぶりに買ってみるかと思い立ったのであった。ポイントを加味すると2万円ほどの製品。安いけれども、これはトナーを売るためのエサだと思っている。でも、使い勝手は厳しく見ますよ、製品ですもの。型番はmf273dw。番号を見る限り、グレードが低いシリーズの最新っぽい。

https://canon.jp/business/solution/business-printer/satera/mfp/lineup/mf273dw

前回のレーザープリンタは単機能のパソコンで印刷しかできないものであったが、それでも問題はなかった。スキャナは別に持っていたし、特に問題は感じなかった。でも、スキャナ機能を付けたレーザープリンタにしたらコピーが手軽にできるので利便性が格段に上がった。

ブラザーのものを買った当時は、コピー機能を備えたものはあったのだろうが、本当にビジネス用の複合機で安くはなかっただろう。プリンタ寄りの製品じゃないだろうから値は張っただろうし、個人でレーザープリンタを持つこと自体メジャーではなかった気がする。

プリンタ単機能に比べて、かなりでかくはなっているとは思う。ADFという自動読み取り機能があるから余計だ。ADFは使っていないが、片面読み取りのものにして価格を浮かせた。両面読み取りして、複製するようなことは考えていなかったし、PDFとかにするのであれば単機能のドキュメントスキャナにしたほうがいいような気がしたからだ。それに両面読み取りにすると一気に値段が上がるんだよね。ブラザーの方は両面読み取りじゃないと明言していなかったので、細かくスペック表を見なければならなかったが、キヤノンの方は片面と書いていたのでわかりやすかった。

デカくなったことで更に苦言を述べると、紙が出入りする場所が、本体部分から飛び出しているのが気に入らなかった。紙を挿れる給紙部分は、パタンと外に飛び出すケースになっていて、密閉されていなくて紙が湿気りそうだ。それにあまり丈夫そうではなく外に飛び出している分、何かがぶつかったらお釈迦になりそうな気がしている。だから設置場所をギリギリに置いたり人通りが激しいところには置かないほうがいい。同様に紙が出てくる排紙の部分も、ペナペナしたプラスチックの板でできているので、変な荷重はかけられない感じだ。

どちらも本体の縦幅からは飛び出ているので、ぶつかって壊さないように注意したほうがいい。印刷しかできない製品だとこういう飛び出た部分はないことが多いと思うので、パソコンで印刷を主にするなら単機能で安いものを買ったほうが長持ちしそうではある。実際、前の単機能レーザーではそこそこぶつけたりしたのだけれど、筐体が壊れるようなことはなかったし耐久性はあると思っている。

苦言2個め。Wi-Fiとイーサネットでネットワーク越しに印刷できるのだけれど、Wi-Fiの接続の設定が本体筐体でしかできない。Wi-Fiの英数混じりのパスワードをテンキーで入れるのはしんどすぎる。中腰で慣れないテンキー入力をするのは厳しかった。イーサネットでつなげてWebコンソールでWi-Fiの設定ができれば良かったのだけれど、それはできず本体でポチポチやるしかない。その作業はアクセスポイントが変わるごとに入ってくると思うので、長い目で見ると設定でしんどいのは厳しい。

ただ、つながってしまえば何も問題はない。IPアドレスもDHCPで自動取得にしないで固定設定にできるので、一回決めてしまえばDHCPで変わって再設定ということもない。そういうところは長く作っているから押さえるところは押さえてある。基本的にパソコンのドライバが提供されているうちはずっと使えるはずだ。ドライバもUbuntuですらすんなり入るし、IPさえ指定してしまえば印刷できると考えていい。パソコンで使えなくなっても、コピー機として使えるので良いのではないでしょうか。

頑丈さと安さを考えるなら、単機能のレーザープリンタでいいと思う。でも、複合機の便利さも良いと思う。評価はトナーを取り替える頃にならないと全部は出ないだろうけど、2万円でここまでのものを買えると思うとお得だと思う。

友達はコンビニに行って印刷すればいいと言うけれども、田舎でコンビニが近くにないとか、パソコンで試行錯誤して書く必要があるとか、買ったほうがいい場合はあると思う。カラーレーザーも値段的に手が出ない値段ではなくなったから少しは考えたのだけれど、カラートナーのランニングコストを考えるとどうしても手が延びなかった。リサイクルトナーを使わないほどは裕福だけど、4色のトナーを維持できるほどではないので、何か大きく当てて収入を得られない限りはないなと思う。まぁそうなったらパーソナルユースの製品は買わないかもしれないけどね。

あとインクジェットの複合機というのもあるのだけれど、カラー印刷というのは思ったよりもしない。昔は写真を印刷したりしたけど、色が変色しやすくて耐光性が厳しいのね。公的な文章でインクジェットで出すのはあまり嬉しくないし、そこはレーザーで出したほうが良いでしょという気にはなる。それに思ったよりも運用費が安くないんだよね。インクカートリッジは高いし、インクはずっと使っていないと固まって詰まるし。最近はデカいタンクでインクカートリッジではないものも出てきているのだけれど、そこまで使うかと言うと微妙な話だし。

印刷のクオリティは問題ない。これはトナーを何回か取り替えてからわかることだから、かなり先になるとは思うけどCanon製の製品でトナーがかすれているのを職場で見たことがあまりなかったから大丈夫かもしれない。まぁ製品によって耐久性があったりなかったりするみたいだけど、キヤノンは基本的に悪いブランドではないと思っている。

苦言ばかりだとアレなので、両面印刷なのに出力が速いというのは利点だろう。どの機種もプリントの速さは競っていて、隣の部屋で印刷して歩いて取りに行くとすでに印刷されている感じではある。そんなに何枚も印刷してないからなんだろうけど、スリープ状態になっていても一発目はそこそこ早そうだ。前のレーザーはそこそこ待ち時間があったので、業界全体が底上げしているのかもしれない。まぁ開発者から見れば印刷のクオリティーはそんなに上げようがないから、直接使い勝手に直結する印刷速度に目が行くのが当たり前なのかもしれない。もともと両面印刷をほしいと特に思っていなくて、買ったら付いていて、そこそこ便利だったという話。意図して買っていなかった機能が便利なのはお得感が高い。


こんな説明で良かったら、下のリンクからどうぞ。アフィリエイトできないから広告をヨドバシに張らないけど、自分はヨドバシで買いました。レーザープリンタは製品が取り寄せになるものもいくらかあると思うので、それを考えて買うのもありかもしれないですね。自分はすぐ来てほしかったから、在庫があるこの製品にしたのだけれど、待ってもいいなら別の製品でもいいですね。迷うほどは製品のバリエーションはあるので色々考えてください。












昨今、印刷することも少なくなってきた。Webの情報はスクリーン上で読むことが多いし、PDFで印刷するようにしてあったとしても、あまり印刷するときは少ない。ただ、これは出しておきたいよなというものはあるし、どこかに提出する時に紙で出すことはやはり無くならない。

プログラマなどをやっているといちいち印刷していたらおっつかないのもあって、職場でも印刷することは少ないのだけれど、家にあると安心する。なんだろうな、一種の刷り込みかな? 実際役立つからあったほうが良いけど、維持費とかの値段も考えると車よりかは利便性は低いかもな。とはいえ、2万円で手に入るなら置く場所があれば置いておきたい。


《後記》
悪いところ見つけた。スキャナの出来が非常に悪い。コピーや印刷でエラーが出ることはほとんどないのだけれど、PCと連動するスキャナに関しては、ソフトウェア的に非常に出来が悪い。そのソフトは製品にする前のプロトタイプかアルファ版じゃないかというレベル。元からキヤノンはソフトウェア的な出来は悪かったけど、スキャナ関係は酷い。

まず、プリンター複合機側のスキャニングをすると、5回に一回ぐらいしか成功しない。なので、複数枚を連続したPDFにしようとするとまず最後まで続けることができない。PC側のソフトでやればいくらか改善するが、やはり3回に一回はエラーが出て失敗する。自分のプリンタはWi-FiでPCからかなり離れた場所にあるので、失敗するとかなり面倒。Wi-Fiは普通にインターネットできるレベルだから、それが問題になっているとは考えにくい。

Macだと二つソフトウェアが入るんだけど、一つは使えなかった。Macだからダメだということではなくて、Windowsであっても問題が出る。ソフトウェアのそもそもの出来が悪いようだ。スキャナ主体で考えている場合は買うことをちょっと躊躇した方がいい。スキャナをよく使うなら、もう少し高い製品とかスキャナ単体のものを買うことをお勧めする。それだけダメな部分であるということは心に留めておいて欲しい。

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