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macOSからXubuntuへ、結局Ubuntuへ [Linux]

前回までの状況。古いMacBook ProでmacOSがメモリ不足でスワップしているからかかなり動作が遅くなっていた。一応、SSDに替えていたもののスワップが発生してしまってはどうしても遅くなってしまう。そんなわけで軽量Linuxを入れようとしました。

はじめはVoyagerを入れましたが色々問題が発生し、ちょっとこれは使えないなと言うことになりました。Xubuntuを使ってからは案外良くできていたんじゃないかと思うようになりました。でもカスタマイズの範囲でなんとかなる感じではありませんでした。
https://miff.blog.ss-blog.jp/2023-04-29

Xubuntuのハマりどころを書いておきます。まず最初にインストールの時に日本語表示にしないとだめです。日本語入力メソッド(MOZCとか)が入ってインストールされないのはもちろん、後から入れようとしても上手く日本語が入力できないという状態になってしまいました。上手く行く方法があるのかもしれないけど、いろいろググってみても上手く行く方法が見つかりませんでした。

はじめから日本語表示にするとユーザーディレクトリの中が日本語表示されて、そこでコマンドライン表示が非常にしにくくなるという副作用があって、普通にLinuxぽく使うなら昔から日本語モードにして入れるのは悪手とされていました。今でもそれが変わっていないので、そういうところはどうしようもないなと思ってしまいます。とはいえ、まともに日本語入力環境を入れようとすると、やはりOSインストールのところから日本語設定をやらないとダメなので痛し痒しなのです。昔は手動で日本語入力環境を入れていたので英語でのインストールは問題なかったのですが、今は上手くできなかったので厳しいですね。選べないというのは結構地獄です。

更にOSインストールの時に有線LANで入れないとダメというのもありました。無線LANをつないでインストールできるんだけれども、実際はWi-FiでUbuntuのリポジトリから新しいものを取ってこれないので、結果的に日本語入力環境がインストールされないという不具合がありました。さっき言ったとおりコマンドラインから日本語メソッドを入れることは難しいようなので、OSのインストールがWi-Fiではできないという状況にはあります。新しい部分をネットから入れるというチェックボックスが有効にならないので、そもそもどうしようもない訳ですが。

あとOSインストール後のWi-Fiもかなり問題があります。MacのWi-Fiのアダプタのドライバがプロプライエタリなものにしないといけないようなのです。

https://www.technewstoday.com/ubuntu-wifi-not-working/

OSを入れる時にWi-Fiにつなげていて、パスワードも残っているので、ドライバも引き続き同じものを使ってくれればいいものをそれができていない。訳がわからないけど、そこは上のサイトのようにドライバを変更すれば良かったのでした。Linuxはこういう普通はそうなるだろということができないことが多い。

なぜかキーボードからカタカナしか入力できなくなるバグにも遭遇した。言語サポートをIBusからXIMにしたら、日本語入力がカタカナ入力に固定してしまうバグから逃れられたのだけれど、普通に入力していたら途中で日本語入力が勝手に確定されてしまうバグ(自動変換切っても切らなくても起こる)や、何故か勝手にウインドウがスクロールしてしまうバグにも遭遇して、とても日本語入力には耐えられない状況になっていました。Macのタッチパッドが落ち窪んでいなくて、手で触ってクリックしてしまうということもあったのだけれども、それだけでは説明できない挙動もあってかなり苦しんで日本語入力していました。





軽量Linuxに絞ってやっていたんだけど、Voyagerは良くできたものだったけど、ちょっと難有りだった。Xubuntuも日本語入力の問題でかなりダメだったので、軽量Linuxはみんな日本語入力で引っかかりそうだなと思った。メモリを使用する量が少ないのはいいけど、そこまでケチる環境って本当に軽くしないと動かないマシンで最終手段だったりするよね。

初期Core i7とRAM 8GBだから、そこまで気にするスペックではない。だけど、軽量Linuxでサクサク動かしたいと思う気持ちはあって、それが脆くも敗れ去った感じだ。基本的に日本語で使っているユーザーは世界の中では一部であって、軽量Linuxでは更に少ないユーザーとなる。その上、Mac上で使っているとなると更にマイナーであり、不都合があっても仕方がない。まだMacのCPUがIntelではなかった頃は、専用ディストロみたいになっていただろうからまだ良かったのだろうけど、今となってはPCであろうとMacであろうと同じディストロでやるってことになっている。Arm MacになったらAsahi Linuxみたいに専用のものになるから、そこいらのブレは少なくなるんだろうけど微妙な話だよね。

そんなわけで結局本家UbuntuをMacで使ってみました。結果として、今までダメダメだった日本語入力が問題なくできるようになりました。やはり多くの人が使っているディストリビューションは不具合が解決されていて、マイナーとはいえMacユーザーも比較的多いからか問題はなかった。日本語入力にするにも、問題なくショートカットキーで切替可能だし、普通に使える。この普通に使えるということにかなりの労力が割かれていることは想像似難くない。軽量Linux程度のユーザー数のフィードバックではどうしようもないのだ。

Firefoxを立ち上げているだけだけど、8GBのRAMの1/3程度しか使っていない。もっとバンバンFirefoxのタブを開けば消費するのだろうけど、他の端末ほどは開かないつもり。LibreOfficeとか入っているけれども使わないかなぁ。Officeの横にブラウザを開いて書き物をしても大丈夫そうな感じではある。でも、ギリギリぐらいかもしれない。そんな微妙なスペック。

https://support.apple.com/kb/sp644?locale=ja_JP

まぁ2011年ごろの製品だから、その当時はそこそこ良いスペックであっても、今となっては軽量Linuxを入れようとするぐらいのものとなってしまっている。というか、この製品は二度もAppleの修理にお世話になっていて、どちらも金を払っていない。一度はロジックボードが壊れているとAppleの無償対応で、次はバッテリーが膨らんで金取られると思ったけど、タダで直してくれた。そんなわけで10年以上も使っている。ここ数年はほとんど使っていなかったのだが、場所ばっかり取って無駄だったので無理やり動かそうとしたわけだ。

結局、無印Ubuntuでも大丈夫だったわけだが、無理してまで軽量Linuxを使うこともなかったな。そもそもバグや不具合が潰されにくいディストロを使うということは、それを乗り越えていく心づもりがない限りは使いにくいだけである。そもそもがWindowsやMacの快適さを求めること自体、筋違いというものなのだろうけど、簡単に使えるほうがいいじゃないですか。

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