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25年前のパソコンを捨てた。 [ハードウェア]

断捨離の一環として、25年前に買ったパソコンを捨てた。CRTでデカくて場所を取って仕方がなかったのだけれど、お金もかかるので面倒くさくてやれてなかった。

25年前だとパソコンリサイクル法みたいなのがなくて、PCリサイクルのマークもなかった。なので、メーカーで金を出して処理してもらわないといけなかったんだけど、ディスプレイ4000円+本体3000円+税700円でかなりかかった。年末というのにしんどい出費だ。何も年末にやらんでもという話はあるんだけど、暇になる時間がなかったので今頃仕方なくやりました。


かなり埃をかぶっているのはもちろん、いろんな部分が錆びたり劣化したりしていて、捨てられる気満々な風体をしていた。OA機器によくありがちなグレーのプラスチック部分が黄色く変色していた。本体は金属なので色は変わらないのだけれど、本体の前のカバーが黄色くなっていて質的にも劣化しているようだった。

ディスプレイはプラスチック製なので黄色みがかっていた。運ぶときに壊れたりしないだろうなと危ぶんでいたが、そこまで劣化してはいなかった。黄色みがかるのはキーボードのキートップで一番顕著だったのだけれど、触った感じ特に実用に困る感じではなかった。見た目ほどには悪くはなっていないようだった。

本体はカバーは錆びていなかったのだけれど、PCIなどの拡張ボードが結構錆びていた。拡張ボードといえば25年前のパソコンはオンボードの昨日がそれほど集約されていなくて、大体の機能はドーターボード接続のPCIで拡張されていた。音源、イーサネット、モデム、SCSIと元からあるボードはほとんど差し替えか、新規に入れられていた。捨てる時は新しく挿したものを戻さなくていいのかなとちょっと思ったが、昔に挿していたものがどこにあるのかさえわからないので、現状復帰というか最初のように戻すのは無理だったのでそのまま出した。まぁそれで文句を言ってくるようだったら富士通もがっかりだなということで。

買った後から親父が騒ぎ始めたんだけど、当時のFMVは非常に問題があって、FM-TOWNSでもDOS-Vパソコンでもなかった。それを言ったらNECも中途半端な状態だったわけで、正直Windows95に踊らされてまともな状態ではなかった。自分としてはNECは専用のエロゲーができる分少し分があったぐらいで、できればDOS-Vパソコンに近い方がパソコンパーツ的にも嬉しかった。


当時のCPUは166MHzでMMXも付いていなかった。その後、AMDに下駄を履かせて500GHzぐらいにしたんだけど、それでかなり延命した。パソコン自体が30万円近くしたので、そういうスペックアップは金銭的にかなり有効であったし、自作パソコンを始めるまでスキルを積むこともできた。

RAMも目一杯積んだと思う。それでも32MBだったっけ? そのくらいの容量でもOSが動いたのだ。今はほとんど何も入っていないLinuxでもきついだろうな。RAMのゲジゲジの端子も錆びていた。今でも動くOSを見つけるのもネットでは難しいかもしれない。組み込み系のOSじゃないときついだろうな。


HDDはIBM時代のものが入っていた。容量は確かめなかったが2GBか8GBだろう。たぶん使える目一杯の容量にしていたと思う。今はRAMの容量のレベルだよな。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B9%E9%87%8F%E3%81%AE%E5%A3%81
最近は2TBの壁があったくらいで、あまり制限があるという話は聞かないが、当時は色々あったのだった。

パソコン解体業者の方でHDDを物理的に破壊するとあったが、機密情報は漏れても知らないから、自分で消去しておいてねと書いてあった。流石にもうHDDは読めないだろうと思ったが、一応外に取り出してIDE接続からUSBに変換するアダプタを使ってmacで読んでみることにした。

電源を入れるとカラカラと鳴って動いたけど、シーク音が続けてなり続け止まりそうになかった。実際、読み込む事ができなかったが、厳密に言うとどうなのかはわからない。だけどmacに接続して、機器の接続すらできず普通に読み込みができなくなっていたので大丈夫だろう。というか大した情報が入っていたわけでもないので別にいいや。


CD-ROMドライブはそのままだった。これは取り替えようと思ったのだが、まともなドライブがなかったので買えなかったのだった。変えたけどCDから音源をリッピングできなかったので、結局元に戻した経緯があった。それとCD-RドライブにするにはIDEの速度が遅くて付けられなかったのだった。元からあるパーツはこのCD-ROMと筐体とマザーボードくらいであった。そう考えるとリサイクルに出したところで、元のパーツはほとんどないという状態ではあったのだよな。

SCSIボードも今となっては懐かしい。SCSIの名前はサーバの分野で一部残ってはいるけれども、iSCSIとかも使われているのかな? ギリギリCD-Rの読み書きができるくらいの速度しか出なかったけど、スキャナーとかもつなげたので利用度はそこそこあった。その後もSCSIの発展はあったけど、USB1.1でかなりのものがリプレイスされ、USB2.0が出てきたことで完全に駆逐された。パラレルポートも同じような運命にあった。


本体と一緒にキーボードやスピーカーなどの付属品も捨てられたので、探してきて一緒に捨てた。他にもマイクとか色々捨てられたみたいなんだけど、探すのが面倒でキーボードとスピーカーを捨てるだけにした。その他のメディアやマニュアルなどは各自で捨ててくださいと書いてあったので、でかいその二つを捨てられたからよかったかな。まぁPS/2接続のキーボードはミニキーボードを蒐集していたので、必要になった時はそれを使えばいい。もうほとんどないけどね。

CRTは依然として大きく、下手をすると持ち上げるときに腰をやってしまいかねない重さだった。17インチと言えば、液晶だったら小さい部類なんだけど、CRTだと奥行きがある上にガラスの塊なのでかなり重い。2階から下ろしてくる時、腰がちょっとやばいかと思ったが、昔の引っ越しのバイトの要領で体を添わせて持ち上げたらいけた。一回腰をやると治るまでかなりかかるので、痛手を負わないで済んでよかった。

ダンボールかビニール袋に入れろと書いてあったのでビニール袋に入れたのだが、70リットルのでかい袋に入れないといけなかった。45リットルの普通のゴミ捨て用のものでは小さかった。というか、普通70リットルなんて使わないのであってよかった。こういう使わないけど買っておいてよかった経験が部屋の断捨離を遅くさせているのかもしれんな。


エコゆうパックが去っていくのを見届けて、部屋が少し広くなった。とはいえ、そこにはまだ何もおいていないので、有効に使えているとは言えないのだが、そのうち整理してものを置くことにしよう。

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