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CentOS8.3からRHEL8.4にコンバートした。 [Linux]

いろいろ紆余曲折あってconvert2rhelを使うのに苦労した。たぶんRedHatの公式ブログとかは間違っちゃいないんだけど、そのままではうまくいかなかったのでした。

初めは
https://www.redhat.com/ja/blog/introduction-convert2rhel-now-officially-supported-convert-rhel-systems-rhel
でやっていたが、カーネルモジュールが問題で上手くいかなかった。読むとそこで引っかかるとかガッツリ書いてあるっぽい。なのでGitHubの方を使ってください。

そもそも問題なのがCentOS8.3からRHEL8.3に移行してから、RHEL8.4にyum updateしてくれと書いてあるのだが、CentOS8.3の時ロールバックをさせるためにyum updateをしなくてはならず、結局CentOS8.4になってしまうのだった。かなり矛盾。

苦し紛れで
yum update --exclude=kernel* --exclude=centos*
で8.3に止めたままでconvert2rhelを行わないといけないのかもしれないと思ってやったが、ロールバックを失敗して起動すらしなくなってしまった。

yum -y update --releasever=8.3
とやってもエラーが出る。そもそも --releasever=8.3 オプション自体が他の用途でも使えなかった。そもそも何のためにパラメーターがあるのかわからん。

CentOSをミニマムな環境で入れても、

/lib/modules/4.18.0-240.el8.x86_64/kernel/crypto/cts.ko.xz

がダメだと出るのだが、公式ブログかなんかでなんかエラー出るよと書いてあるのがそのまま出てきている。ダメだろ、それじゃ…。結局、RedHat公式と言われているツールは使えなかったのでした。GitHubのものに比べてちょっと古いしね。




ここからが本題。convert2rhelにはGitHub版もありまして、ダブスタっぽくて嫌なんだけど、こっちの方がアップデートかかっていて見込みがありそうで、実際きちんと動きました。

https://access.redhat.com/ja/articles/5678351#os--1

ただ↑のページのままではだめで、このコマンドでインストールするように書いてあるが、
yum install -y https://github.com/oamg/convert2rhel/releases/download/v0.15/convert2rhel-0.15-1.el8.noarch.rpm

これでは途中で止まるので下記のように最新バージョン(導入当時)で入れた。新しくやる人はバグも取れていると思うので、下のページを見てURL部分を最新のにした方がいいと思います。

https://github.com/oamg/convert2rhel/releases


・実作業
yum update -y
yum install -y https://github.com/oamg/convert2rhel/releases/download/v0.21/convert2rhel-0.21-1.el8.noarch.rpm
reboot
convert2rhel
止まったところでyを入力
ユーザー名とパスワードを入力
サブスクリプションを数字で入力して選ぶ


ユーザー名とパスワードはRed Hat Developer Programで発行したもので、そこにサブスクリプションの割り当てが残っている場合、問題なく通過できるようです。逆にない場合はログインできません見たいなメッセージをはいていたように思います。最近は個人でも16システムまで入れることができるみたいなので、それを利用すればタダです。

https://qiita.com/yamada-hakase/items/dc39d29fda693238d113

企業で有償サブスクリプションを買っている場合は、開発環境には結構たくさんタダで入れられたはずです。たぶんRedHatと交渉しないといけないみたいですけどね(英語なのかな…)。CentOSをつぶしたんだからそれくらいはしてもらわんとね。

ほとんど何も入っていないミニマム環境で変換に30分強かかりました。
最初のyum updateでCentOS8.3から8.4に上がっているので、入るのもRHEL8.4です。この後マイナーバージョンが上がれば、yum updateで否応なく上げられるとは思いますが、やらないとロールバックが効かないので危険です。

パラメーターでユーザー名とパスワードを事前に入れることができますが、失敗するとリトライできなかったと思うので、面倒でも後で手入力した方がいいかもしれません。いろいろConvert2RHELにはパラメータがありますが、何もなくてもどうせ後で聞かれるので、インタラクティブに入れてあげればいいです。どっちにせよ、yを何度か打たないといけないので、そこを自動化しない限りはあんまり意味がないです。


みんな問題なくできているのか、convert2rhelの情報が日本語で全然出てこないんですよね。失敗した情報も英語のものぐらいしかないし、何かみんな使っていないんじゃないかという気がしてきました。ただCentOSに構築したシステムをみんなインストールし直すのはしんどいし、covert2rhelでいくらか楽になるんだったらそっちの方がいいはずなんですけどね。

使ってないのかな?上手くいけばマストなツールだと思うのだけれど…。

コメント(4) 
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コメント 4

nicnicshii

なんかこのページ、上げた当時は上位にあったんだけど、知らない間にGoogle八分にされていたようです。確かにアクセス少ないもんなぁ。
by nicnicshii (2021-07-07 18:11) 

nicnicshii

色々このページにある単語でconvert2rhelと共にググってみたけど、そもそもインデックスさえされていないらしく、ソネットブログというかss-blogのやり方もおかしいんじゃないかとちょっと思ってきている。
by nicnicshii (2021-07-08 20:49) 

nicnicshii

bingで検索したら普通に1ページ目に出てきた。bingの方が愚直にクロールしてインデックスしてくれているっぽい。GoogleはSEOとかの対策がいびつになりすぎて、まともに検索できないとは思っていたけど(他の人も検索しにくいとの声)、特に技術関係はやばい気がする。

ただ単に単語で引っかかるかどうかさえも、クローラかインデックスの部分が腐っているらしく、ことごとく隠蔽されてしまうのでGoogleは存在としてかなり危険である。とか書くと余計にここにこなくなりそうなのでこれくらいにしておくw。
by nicnicshii (2021-07-08 20:58) 

nicnicshii

技術者は自分の条件で細かく検索語で調べるので、Googleの意図的なフィルタリングは厳しい気がする。ただ単純に単語で引っかかるかどうかが大切だと思う人は、bingの方がまだマシだ。GoogleはSEO対策を気にしすぎて、まともにできるところもできていないところが多い。マイナー単語で引っかかってこないのは検索エンジンとしては致命的。
by nicnicshii (2021-07-08 21:06)