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ピンチはピンチでしかない。 [徒然]

ピンチはチャンスとかよく言うけど、それは結果論というか、ピンチのまま解決しないとダメになるというだけで、本質的にチャンスではない。チャンスというものは困難を乗り越えることじゃないし、チャンスにするためのきっかけになるだけで、やっぱりチャンスとは違う。

言葉遊びに近いんじゃないかなと思うけど、結果的にはピンチのときに方向転換していたから成功したという体験が、ピンチはチャンスという本来的じゃない言葉が生まれたんじゃないかと思うんだよね。

ビジネスでDXとか言ってるけど、そこまで差し迫った危機はないけど、ディスラプトとかで既存のシステムを刷新するとかいう方向性になっている。良い方向に向けるために煽っているわけだが、どこにでもレガシー的になる仕組みはあるし、それによって安定するという良い面もあるわけだ。

ただそうも言っていられない世界もあって、それがDXとか言ってるわけだけど、今まで各企業が小さな範囲で独自にやっていた改善を全社的にやろうという話だと思う。だからそれなりにお金はかかるだろうし、それが出来ない状態で工夫していたのとはやることは一緒でも、規模が違うから方法論とかも違ってくる。

なのでピンチがあろうがなかろうが改善しないといけないという命題があるだけで、本当はピンチになってからチャンスにしようとしたのでは遅いし危なっかしすぎる。でも、多くは安定させることが命題になってきているし、それを破壊するようなやり方が必ずしも良いとは限らないのだ。

本当なら「ピンチになる前にチャンス」が正しい。ピンチをチャンスにというのは、相当場当たりすぎるし、普通はピンチにならないと気づかないことも多かったりもする。だけど、物事の進化的には改善は継続的に行っていくのが基本のような気がする。DXでバーンと変わるというのも気持ちが良さそうだけど、失うものも多そうだなと思う。だからこそのディスラプトなんだろうけど、そこまでしてのメリットってなんだろうと考えることが必要だろう。

ピンチはピンチだし、チャンスはチャンスで別物。チャンスをつかむにはそれまでの準備は必要だからピンチになってからでは遅いという話もある。まぁピンチはチャンスと言っている人の前提が、不断の努力をしていていつでも対応できるというものかもしれないけど、どうやらそうではない感じではあるんだよね。とても場当たり的な臭しかしない。

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