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ステマという言葉があったけれど [web]

何だか何でもタダで手に入れられると思っている世代の妄想に過ぎないんだよな、ステマって。Yahoo!がステマをやめるという決定をしたのだけれど、その前はステマをアプリで実装するほど乗り気だった。ステマ自体は誰でもやっている事だし、今さら何を言っているんだかと言う気もする。テレビではステマ的なところはいくらでもあって、雑誌の多くはいうなればステマだ。確かに番組の特集と称して、CMを見せられるのはあまり気持ちのいい話ではないけれど、テレビなんてそれで成り立っているわけだから、今さらそれをWebで言われたとしても何をこの人は言ってるんだ、社会の金の流れを知らないんじゃないか、と思われるだけである。

テレビと比較して、Webは自分で見に行っていると思いがちだから、CMと金が絡んでないと思っている記事には違いがあるのだろう。テレビだとただつけていて情報のダダ漏れみたいな形で流れてくるだけなんだけれども、Webでは自分から進まないとある程度のまとまった情報が出てこない。自分から商品のCMを見に行くならまだしも、CMじゃないと思って見に行ったらガッツリ売込みしかなかった、というのは気持ちが悪いのもあるだろう。

以前に金のかかるサービスには引っかからないよ、私たち、みたいなハイティーンの言葉があったのだけれど、それってタダサービスに慣れきってるだけで、テレビと同じく慣れきってるだけの話で、回りくどく金を払っているのと同じである。それはテレビも同じで、わかりやすくCMという形をとっているわけだ。でも、Webにしたって検索一つにしてもGoogleにCMを見せられているような観点もあるわけだし、それを金がかかるサービスだと思って使っているハイティーンはいないわけである。ただそういう気持ちになるのは、大人から金のかかる課金ゲームやるなよ、とか言われているのが残っているだけの話で、自分から欺瞞を暴きたいとか思っていたわけじゃないんだと思う。

世の中はタダで動いているものってのは案外少ないし、タダで済ませることができても最終的には払っていることになる。インターネットにしてもプロバイダ料金を払っているのだから、サービスを提供する会社に道を作ってあげている事にもなるわけである。まぁ欺瞞と言うのであれば、今は携帯電話のキャリアの方が問題があるのかもしれない。

出来ればCMじゃないはっきりと偏りのない第三者の意見を見たいという気持ちはわかる。僕もそういう気持ちはある。でも、ステマが何だという前提は当たり前だと思うんだけどな。CMが存在しないメディアなんて基本的にないわけだし、それがなかったら大体違法性が出てきてもおかしくないぐらいだ。メディアの多くはステルスマーケティングの側面があるし、それをきちんと分けて出した方がいいという方向になるWebはある意味では健全なのだろう。

とにかく商売にはやっぱり勝ち負けはあるし、その入り口となる広告については大変重要なファクターとなる。逆に広告ばかり有名で中身がない会社をたくさん見てきている自分としては、テレビで大々的にやっている会社はあまり信用ならない、という事は間違いなく役に立っている。特に深夜帯で妙にばら撒かれているCMの会社は結構危ないと思っていい。今は良くても長い間関わるような会社とは、バブリーにCMをバンバン打っていたりすると、この先はないかもしれないと感じていてもおかしくはない。グレーゾーン金利の会社だって、深夜にCMを打ちまくっていたけれど(深夜しか許されてなかったかもだけど)、グレーゾーンがなくなったとたんに破たんして、多くは銀行に吸収されてしまっていたではないか。吸収合併ぐらいならまだいいけど、まったく後の事業が継続されない事も考えざるを得ないよな。

そんなこと言ったら何も信頼できないと言われたらその通りかもしれない。だけど、ステマよりもヤバい状況が普通のCMでも蔓延っているし、CMで覚えさせられている中には、その業界で知られて不都合になる知識は一切ない。当事者となるか、その業界に就職するか関係するかしないと得られない事実はいくらでもある。そういう知識を得るたび、薄々わかってはいたけれど改めて嫌になる。

まぁステマ程度で騒げるあなたたちは大したお金にならないから、酷い企業に目を付けられないだけいいですよね、って話です。せいぜいゲーム課金ぐらいを気にして楽しんでくださいよ。楽しめるうちが花なんだから。

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