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ゆとりくんのゆとり仕様ゆとり対応 [徒然]

ゆとり世代は、部活やってないから、目上の人への口の聞き方すら知らないので、仕事には使えないって話は前にした。

 http://miff.blog.so-net.ne.jp/2013-06-03-1

いつの時代にも若者を嘲る年長者は、ローマ時代からあったのだから、仮に旧時代の人間より質が落ちているのであれば、世の中はどんどん悪くなっていくはずだ、という論法がある。しかし、エゴを拡大させた結果、あきらめるという手法を取るというのは、今までになかった傾向だろう。それまでは、旧世代とは違った方法で自分達で変えていくという流れが多かれ少なかれあったんだけど、諦める、悪い意味で、悟るという方法を採りだした。


知っている人の話では、ゆとりはやっぱりひどかった。その人は大学関係者なのだけど、エントリーシートとかの書き方を懇切丁寧にガイダンスをしたらしい。だけど、ハンコはまっすぐ押すぐらいのことはしとけよと口を酸っぱくして言ったのだが、それすらも出来ない人がいた。それでもう一回書き直ししなさいとある生徒に言ったらしい。でも、書いたし、とかゴネるゆとり。

たくさんエントリーシートがあるなかでハンコが真っ直ぐじゃなくて目立つから、採用者はすぐに除外するよね、と言ってやっと書き直しする気になったらしい。そんな人はどこにも就職できないよね。親のコネでも使ってもらえよ。しかも、そういうのが珍しくないらしい。暗澹とした思いになる…。

それと同じ人かわからないけど、エントリーシートのコピーを忘れた人がいて、コピーするため返してくださいと言われたので、すぐに提出したところに返してくださいという約束で、本人に渡した。その話はすぐに忘れたが、学内のコピーにエントリーシートが残されているという通報を受けて、手にしてみると先のコピーのために渡した人のエントリーシートだったらしい。そんなヤツはどこにも就職してもらっても周りが困る、と言ってた。もうそいつの履歴書シュレッダーしちゃっていいよとさえ思った。

ゆとりはみんなそうだとは言わないし、きちんと就活しているのに入れない人は多いんだろう。でも、明らかに僕達30代とはかけ離れた行為をしているのは間違いなく、バブルのような状態でなければまず採らない人間が増えているのも、ゆとり世代の特徴となっている。未だ景気は回復したとは言えないので、大企業に数百社エントリーしたところで受かるはずもない。だって奴ら、大した資格も何もないし、何を基準に採れって言うの? 客観的な情報って少ない人は多いよね。自分だけは上手くいくとか思っているんだろうか。俺は思っていたけど、在学中の入社前に国家資格取ったし、努力はした。エントリーシートを書くなんて、みんながやることで努力でもなんでもないよ。そんなもの、朝起きてめし食って歯を磨くのと変わらない。ただ、あまり日常的ではないだけで、面倒なだけだ。

 
グローバル化などの社会情勢の変化によって、否応なくその世界に巻き込まれているにもかかわらず、多くのゆとり人間がそれに順応できていない。子供の数も少ないから親に寄生するなどして、その場はしのげるだろうが、あと10年経ったら働き盛りであるはずの世代が、生活保護を受け始めると、少子化以上に重荷になるだろう。マイナスになれば社会には要らないだろう、という逆姥捨て山が起こりかねない。当然のように、今現在も上手く操作できていない政治家は、そんな先のことを考えた政策を打つわけでもない。未来には暗雲立ち込めている。天井が見えて下がるだけの日本経済は、アベノミクスと言われた他力本願(けっきょく企業頼り)も、三本の軸が折れる可能性は中長期的な展望を考えると高い。


テレビでやっていたのだが、昔、3Kと呼ばれた土木作業員や建築会社の鳶的な作業員は、ゆとり世代だとすぐやめちゃうらしい。残っているのも、到底使い物にならなくて、昔の親方から仕事を見て盗めなんていう事ができるはずもなく、いちいち教えないといけないらしい。ゆとり、めんどくせぇ~。それで自分が悪いとか思ってないんだろうな。そうして、今までお世話になっていたところをブラック企業とか言うんだぜ。仕事をきちんと出来るようになってから言えって話だよ。まぁ頑張って仕事して、きちんと税金を納めるようになってくれよ。オレオレ詐欺とか、安易な方に逃げるなよな。クズ外道ぶりを高めてどうするっつーの。

ゆとりをどうまともに働かせて、経済を回していくかが問題となる。基本的にゆとり教育が悪いわけじゃないから、経験値を積ませてやるしかない。でも、運良く仕事につけてもやめちゃう人達をどう導くのかは全然分からない。そもそも就職で躓いてる人も多いし。悟って何もしなくなる奴になんかやれって言っても無駄でしょ。人生も社会もどん詰まりになっていく。子供が少ない、成人しても働かない、働けない。逆に子供が少なくて良かったんじゃないか、と思うほど。

仕事のハードルを低くしていく努力は必要だと思う。ゆとりの周りが見えない、自分を客観視できない度は思っていたよりも高かったので、相当苦労しないといけないと思う。でも、やつらを働かせないと、日本は確実に先進国落ちせざるを得ない。僕も、自分より年上の心無い人が、車買って、バンバン消費して景気よくしろと馬鹿なことを言っているのを見たことがあるけど、そもそもそういう社会事情ではない。あんたらの給料が高止まりしていたから、非正規雇用などが増えたことをわかっていないし、自分は安定した立場だからそんな不恰好な意見しか出せないんだよ。バブル入社組は景気がうんぬんすら言わないし、それはそれで問題だろう。


安倍首相は子育て後の女の人をターゲットにしていたけど、ゆとりや色々な事情で働けない人の就職を、ハードルを下げる努力って全くといっていいほどしていない。終身雇用制の崩壊はかつてから言われていたけど、働く人や働くスタイルの多様性をもっと企業に導入しないと、日本社会は壊滅的なダメージを受け、戦後の努力をまた繰り返すような行動にでないといけなくなる。

しかし、ゆとりを見ていると主体的に動く人は少なそうなので、未来に託すなんてことはただの問題放置で解決放棄だ。いつもの自民党政治は変わっていない。ゆとりとやっていることは何の違いもない。そういうデザインは強制的にでも導入しないと、企業は社会のためになんて動いてくれるなんてことはしない。一部を除いて絶対ない。恐らく人事や経営にたずさわる人は面倒なことなんてしたくないし、社畜として人が動いてくれればいいんだよ、ぐらいにしか思ってない。

なぜ、北欧の国などある程度上手く行っている国があるのに、それを採り入れるとか、モディファイして使うとかできないんだろう。NISAとか猿真似でやってるけど、もうちょっとやるべきことがあるんじゃないかと思うね。包括的に国民を働かせる努力が足りない。やる気がある人すら、ちょっとしたきっかけで無職に落ちるとか普通にあるし。出産・子育て、自分の病気・怪我、親の介護、普通に存在する事に対応するだけで元の会社はおろか、他の会社だって特別なスキルがないと戻る事が難しい。


英語が出来る人は、海外へ派兵されて外国経済と戦うことになるが、それによって更に日本に働くパイが減っていくのが間違いないことであるのは色々指摘されている。日本人に使える英語を教えるのはいいけど、それって自ら首を絞めているのと違う? もはや使えない人間は日本に残って、大企業に就職した給料が良い人は日本にいないっていう形式になってしまうのでは? そもそも、日本でまともに目上と会話して仕事できない奴が、海外を舞台にして働けるのか、という根本的な問題もはらんでいるしね。

金と社会が回れば、ゆとりだろうが暴走族だろうが問題ないのだが、明らかにこの先躓くぞ。しかも、それが不可逆的に。というか、10年以上前から起こっていることではある。その時々に社会は変わっていくものだが、もはや逆転ホームランを打っても現状維持がせいぜいだろう。景気が良い方がいいが、その価値観は必ずしもいいとは限らないことを分かってしまったし、この先ゆとりに任せて好転するとも思わない。社会のせいにするのはいいけど、それと自分のがんばりは別物としてあると考えてやったほうがいい。そして社会は好むと好まざるとにかかわらず、片棒を担いでいることを意識すべきである。ずっと子供の立場でいることなど無理な話なのだから。

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