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ゆるふわ女子のガチ登山「ヤマノススメ」4巻おいしく頂きました。 [本]

アニメでもやっていたヤマノススメ。アニメでは1巻の内容でほぼ終りでしたが、このマンガはへこたれてからが本筋。山に登る時の色々な葛藤が、登場するキャラはゆるふわながらきっちりと書かれています。

ここから少々ネタバレ。気になった人は初めから買う。というか、アニメで気になった人はもう買っていると思うけど、山登りをした事ある人全般におすすめ。あるあるネタから、へーと感心する情報までわりと手広くガイドブック的な側面もあります。

あまぞん
ヤマノススメ(4) (アース・スターコミックス)

ヤマノススメ(4) (アース・スターコミックス)

  • 作者: しろ
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2013/05/11
  • メディア: コミック


らくてんで一気に大人買い

あ、今の時点じゃ4巻含まれてないな。案外そういうところはザルですね。楽天の本屋は厳しい感じ。

 
挑戦する山と、楽しむ山がある、というところから始まり。おいらは楽しんだ事ないです、かなりハードな登山部に入ってしまったので…。前の巻で挫折しかかった三ツ峠がかなり楽なレベルで、他は雨とか降っちゃうと鬼の用にテントが重くなったりして、冗談じゃありませんでした。周りの風景など気にしていられなかったし、体のどこかがぶっ壊れかかってリタイヤということも少なくなかったです。

だから、霧ヶ峰とかチンタラ歩きながら植物の写真とか撮ったりして、高原の景色を楽しむような登山があるという事自体、少し意外でした。そういうところはあるとは思っていたけど、そういうのは登山じゃない、みたいな刷り込みがあったから、高尾山はユル過ぎにしろ(ルートにもよるんだろうけど)、他のところの途中までロープウェイで何とかするなんて愚の骨頂みたいな気がしていた。

でもさ、極論すると海抜0メーター地点から歩かないと登山じゃないみたいな話になってくると思うので、そういうところは山に何しにいくのかを明白にしておけばいいだけの事なんだよね。山登りたいと思っていて、山の風景写真を撮りたいと思っていれば、正直重いテントを持つ必要すらない。日帰りだって出来なくはない。基本的に体力なし根性なしの人間だったから、お金を出せばそういう方向性も全然あったわけだ。私にマッチョな登山は似合わなかったな、体の不調も来してしまったし。


そして、話の初めからあった、昔の記憶が少し残ってた山、谷川岳へのチャレンジです。高所恐怖症でロープウェイがダメとか、登山以前の話かもなぁと思ったり。でも、嫌いな人は嫌だろうなぁ。故障で途中に宙ぶらりんとか遭遇したら、ロープウェイを管理する会社にすごく悪態をつくかもしれない。

僕的には挫折を味わってこその登山なのかもなぁと少しほっとした気分になりました。登山を途中で止める事になった時も、コーチの人に最後までやり遂げられないなんて、この先何かをやるにしても中途半端だぞ、と言われましたが、コンピュータの世界に入って仕事でさえ最後まで関わらせてもらえない事態が普通にありました。というか、雇われ仕事なのでそれが普通。ある程度出来たらバイバイの世界。だからコメントは後の人のために意図が伝わるまで鬼のように打つ。

そもそも、最後までやり遂げるの、最後っていつなんだよ、と。確かに中途半端ではあるのは変わらないけど、全部やるとか最後までやるとかいうのは、自分が思ったところで止めたりせず、色々な障害や仕組みで終わらせざるを得ないところまでやるという、体裁的な問題に過ぎないのかもなと思う。言い訳じみていますが、実際のところ、自分でどうにか出来る部分というのは、正味の作業のみで、全体の達成なんて考えているだけでも、みみっちい話だと思います。ある種の短いタームでの完成や達成感はあるけれど、いずれ止めなくてはならなくなる。その時期を直接的にも間接的にも、最後にするかどうかはその人自身の問題であるし、途中で止められるのはある意味一つの幸福ですらあるのかもしれない。特に大人になると、数々の事情でやらざるを得ない事はどんどん増えていく事が多いし。


谷川岳に登って、お話は大団円で終わるかなぁと思っていたのですが、最後にお話は少し続くと書いてありました。あと一巻ぐらいは出るんかな。ガチ登山ばっかりの話にならなくてよかったけど、ゆるふわ過ぎないのも悪くない作品でした。あぁこんなゆるふわ女子と緩めの登山したかったな。登山していた時にグループでわりと女の子がいたんだけど、その子達はマッチョで全国大会行っちゃうような娘達だったので、多分、登山ポテンシャルは俺よりか上…(T-T)

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