日本が良くならないのは西日本のせいだ。

選挙に行ってきたけど、たぶん自民党が過半数を取るだろう。一般的な人が選挙に行っても変わらないというのは多分間違ってはいないだろう。それというのも高齢の人間と西日本の保守層が自民党を支持するからだ。政治が変わらないのは特に西日本のせいだ。西日本にかかわらず田舎がみんなそうなのかもしれないが。

西日本の自民党の基盤は公共事業の維持というところに直結していると思う。一般的に田舎の就職先は公共事業に依存している率が高いし、大きな事業は国が交付金をつけてどうにかしているところがある。実際、西日本の自民党の勝率は高い。そりゃ現状を変えたいと思っている政党に投票するより現状を維持して仕事を間接的に取ってくるというか、金を地方に流してくれる事を持続的にしてくれる人を選ぶだろう。

だから東日本の投票の大半が自民党を排する結果になったとしても、西日本を加えた全体としては自民党が過半数をとってしまうのだろう。地元の利益を考えると、西日本の多くがそうなるのもわからなくはない。でも、そういう保守的な態度が日本を衰退させ、地元にその衰退が波及する頃になって自民党離れすることになってももう手遅れである。保守的な老人たちが死んでも、公共事業で潤っている人たちの票田はしばらくは生き続ける。少しずつ、日本が衰弱して全体が死ぬ。

いろいろ意見はあるとは思うが、実際のところの流れはそういうことだろう。西日本は保守的ではない革新的なものにしたって、維新の会みたいな必要な部分まで切り詰めて日常が困る状態にするような奴らだから、西日本には正直期待の一欠片もない。

東日本がまともだとは言えないが、西日本よりかは客観的な分マシで、西日本の硬直ぶりには辟易するし、日本が20年間以上立ち往生しているのも、自民党がずっと君臨していて何も変わらなかったからっだ。何もしないならまだしも、二階や安倍のような私服を肥やすやつしか出てこなかった。声高にアベノミクスとか言っときながら、結局格差を助長するようなことしかできなかった。悪い事をしていても、日本が好況になっていればいいんだけど、全くそうなっていない。正直、世界的に見れば落ち目だ。

安倍ちゃんとかが民主党政権の時が地獄のような時代みたいな事を言っていたが、安倍が途中で放り出してまたやると言っていてまた出てきて、結局経済が停滞していた時期の方が地獄である。でも、保守層には安倍がなぜか人気なんだよな。彼にカリスマ性があるとはとても思えんのだが、支持する人は驚くほど多くいる。意味がわからない。

自分達が利益を得られるわけでもないのに、意味もなく安倍を褒め称える理由が見つからない。ただ右翼だというだけでここまで支持があるとはな。右翼はわかりやすいから飛びつく人も多いんだろう。そういうところは宗教とかと同じなのかもな。一つのわかりやすい教義があって、それを掲げる代表者がいてという事なんだろう。

行き過ぎた革新は文化をぶっ壊しかねないから危惧するのもわからなくはないけど、保守主義が硬直化して少しずつ芯から死んでいくよりかはマシだと思う。人間が生きていくにはかなりダイナミックに変わらないといけないし、実際の世の中もかなりダイナミックに変わるものだ。アメリカの保守主義もトランプに代表されるような保守過激派が対応するようになってしまい、やはり行き過ぎた保守も害でしかないのだ。

だから私たちはその場その場に適応してバランスを取っていかないといけないし、そういう意味では保守的な面も革新的な面も揃えていないといけない。その時によって最善策を取捨選択していかなくてはならないが、ずっと自民党では多分それはできない。基本的に長期政権は腐るし、実際ここ八年間は腐りに腐って腐臭がしている。でも、全体がうまくいけば、自民党だろうとどこの政党であろうと構わないんだけど、たぶん自民党のままでは絶対に変わらない。変われるものならすでに変わっているだろうからだ。