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人に教えるスキル [徒然]

人に教えられるスキルというものを考えると、

「問題を解いて理解できるスキル + 人にわかりやすく説明できるスキル」

だと思った。

かしこい人には前者を軽々とやってしまう人はいるが、必ずしも後者ができるとは限らない。

というか、後者ができる人はわりと稀有である。
まず前者である程度つまずく必要があるからである。
ある程度それがないと他の人がどこでわからないのかがわからない。




そしてその問題がどういう時に使われるのか、どういう時に適用されるのか、説明できないことも多い。わりと多くの人が簡潔な説明をしようとした結果、そういう先にある情報を提供できなくなってしまいがちだ。

簡潔な説明は二つあって、ただ単に単純な形で示した方がかっこいいというミニマルな考え方と、枝葉末節を説明するのが面倒であることがあると思う。ミニマルな考え方は自己満足であることが多いし、細かいことを説明するのは誰もが嫌うことだろう。

ただ例外的な部分を延々と書かれると、読んでいる人としても苦痛でしかない。でも、書いておかないと漏れるケースがあるから書かないといけないケースはあるだろう。不案内な説明は読んでいる人を疲弊させるし、多くの人が読まなくていいものになる可能性が十分にある。だから、自分は例外には関係ないんだということを示してあげる必要がある。だけど、お役所でありがちなんだけど、ダラダラ長文にするだけで分岐もさせないとか多すぎる。




知っているということは、教えられるということではないのはみんなよくわかっている。よく、教えることの10倍は知っていないといけないとか、教えられる人の10倍は知ってないといけないとか、言うけれど、倍数はともかくそれほど知らなくても教えるのは上手い人はいる。

というか、知っていても教えるのがヘッタクソな人は学者に多い。まぁ自分の研究に没頭できればいいと思っている人はそれでもいいと思うのだけれど、後身を育てるという意味においてはあまりにもお粗末かもしれない。学者は必ずしも良い先生ではないのだろう。だけど研究できない先生というのもヘボだとは思う。

勉強ができるということは教えることに基礎にはなるが、教えること自体は別のスキルであると言って良いだろう。だけど勉強の仕方自体を教えるというのは結構難しく、小学校ではそれがかなり重要になっていくのだが、今までそれがきちんとできている先生はほとんど出会えなかった。まぁ先生も大変だろうが、正直あまり教育学自体が先生を教育できていないんじゃなかろうか。

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Twitterまとめ投稿 2020/02/01 [Twitter]


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