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その時代でジャンルが確立されるのはわかるけど… [アニメ]

アニメなどで、異世界転生物とか、ゲームの中に閉じ込められた的なものが多くて食傷気味である。そういうジャンルが多くなるのはわからなくはないのだけれど、それにしても発想が貧弱というか、みんなおんなじ方向を向いているというか、もうちっと大々的な工夫はないのかねと思わなくはない。

そもそもゲーム自体がパクりパクられしてジャンル形成をしてきた経緯があるので、それに関連する読み物も同じような歴史を辿るのだろうけど、楽しいかと言われるとそのジャンル自体が楽しいわけではない。話がそういう事態に陥っているというコンセンサスができて入りやすいのはあるかもしれないが、やっぱりマンネリの域を出ないものが出てきてしまうのは避けられない。

そもそも今の子供たちは親の理解もあって、テレビゲームが普通にあったり、スマホでゲームをしていることが多いので、必然的にその方向性が受け入れやすいというのはあるんだと思う。そういったインフラというか常識があるがために、いちいち突飛なことへの説明がなくてもある程度は大丈夫なんだろう。でもそれが楽しいかどうかは別問題だよね。

出版社が推して何が面白いのかわからないものが人気だというのを何度も見てきたが、そういうゴリ押すことができるのは最初だけだと思うんだよね。アニメとかは原作が面白いのになんでこんなになっちゃうんだというものがあったり、逆にアニメは良かったが割と原作が平凡ってのもあったりはする。そういう意味では難しいものだなとは思う。

ともあれ、アニメを最後まで見て原作まで遡るってのはそれほど多くは無くなってしまったので、原作の作者はアイデアを取られた上で自分の売り上げに結びつかないという地獄を味わいかねないんだよな。そこは出版社のテコ入れ加減にもよるとは思うけど…。というか、日本は原作に対する金払いが悪すぎる。波及効果を期待するのはわかるけど、もう少し原作者にインセンティブがあってしかるべきものではないだろうか。Win-Winの関係ってのも少ない気はしている。

売れてそうなよしもとばななさんでも、物書きはいい商売ではないと言うぐらいだ。そのくらい原作をバカにしたような使用料しか払われない現実があるんだと思う。さらに現在は娯楽にお金を落とさない文化になりつつあるから、なんでもタダじゃないと見向きもされないという事態に陥りつつもあるもんね。世知辛い世の中である。

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