SSブログ

AutoCADねぇ [ソフトウェア]

2D CADでは圧倒的なシェアがありそうなAutoCAD。ネットをダラダラとみていると広告で、企業の違法AutoCADを通報したら金がもらえます、というのが割と出てくる。AutoCADを名指しにしているのと、そうではなく一般的にソフトウェア全般のものと二つあるが同じ広告主だろう。こういう広告は珍しいのだが、それだけAutoCADをライセンスもなしに使っているところが多いのだろう。

自分が昔にAutoCADを使わせてもらっていた時には、プリンタポートにドングルを挿してライセンス管理していた。とりあえず、ドングルを差し替えすれば同時でなければ色々なマシンで使える仕組みであった。今はどうなんだろうね。一般的にUSBドングルのライセンスもあるようだけど、今それをAutoCADが使っているかどうかは知らない。とんとCADとは離れたところに来てしまったからね。

一時期はCD-Rが一般的になる前は、大学の研究室で違法コピーが横行していた。とりあえず、容量さえあればコピーできる代物も多かったから、一枚のCD-Rにたくさんソフトが入ったCD-Rが出回っていた。アドビの例のソフトとかやたら高い代物も入っていたから、一枚で数十万円くらいの価値のものもあったと思う。

会社に入ってからもシリアル番号を集めたテキストが出回っていて、某テキストエディタなどはよく使われていたようだった。なんというか、ソフト作る側がそんなことでいいのかと思いつつ、フリーソフトでやり過ごしていた時もあった。シェアウェアとかも多くて、今ほどOSSも一般的じゃなかった時としては、そういう手口が有効だったというのもある。

今でこそ、開発環境がタダでダウンロードできる時代になっていますが、僕がVisual C++を買った頃は、普通に買うと十数万は普通にした。アカデミック版でラーニングエディションを買っても、数万という厳しい時代であった。しかもインターネットの情報は貧弱で、ラーニングエディションのヘルプではWin32APIがまともに出ていないという惨憺たる状態であった。それを考えると、今の時代は大変恵まれているんじゃないかなと思うのだけれど、与えられすぎているとそのありがたみなんてわからないんじゃないか。

AutoCADに限らず違法コピー対策は厳しい話で、ソフトを売る側としてもある程度シェアを得られるまではなるべく使ってもらうしかないのだろう。Windowsぐらい飼いならされてしまえば、使わざるを得ないのでガチガチにセキュリティレベルを上げて違法コピーをなくしてしまえる。実際、Windows7以降のコピーはできるという話は聞いていない。MacOSがタダにしてからは、Windows10では半永久的にバージョンアップは無料にしましょうという話になってしまったが、結局新しいハードを買うと付いてくるので、それでMSが困ることはないんだろう。


なんにしても広告を出してまで、それも密告したら金を上げると言うのは、いかに違法コピーで損をしているかということなんだろうね。ソフトを作っていた側としては、忸怩たる思いがあるわけだが、作成物でどれだけ金を得られるかどうかというのは結構シビアな話ではある。機械化貧乏ならぬソフトウェア貧乏になっては本末転倒だし。

そういう意味ではOSSが盛り上がってくれたことは賛辞に値する。仕事でソフトを作る時にも役立つし、そのソフトでコストを引き下げて作成できるのも悪いことではない。

コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

コメント 0