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異世界ものが多いのは現実世界に愛想を尽かしたからなのか。 [本]

ラノベやそれを元にしたアニメでは異世界ものが花盛りである。まぁ異世界ものは昔からあるのだが、現実の世界から転生なり転送なりされて、というパターンが多く、初めからファンタジーの世界にいるという設定よりか多い気がする。

ファンタジーではその世界の説明が面倒くさいのもあるのだが、現実目線で差異を見ていくのは最初から説明されるかったるさが少ないのかもしれない。

問題なのは、案外現実世界で死んじゃって異世界で転生して現実世界の知識が案外役に立ったという話が多いところ。最初から死ぬという話はそもそも病んでいるとしか思えないし、それが支持されるラノベなどの読む年齢層などが心配になってしまう。現実の知識が役に立つというところも、現実には役に立っていないということの裏返しなのかもしれない。

その話が現実問題として、早く死んでしまいたいと死んでしまうことは少なくても、こんな現実やめてしまいたいという願望があるのではないかと思うのも間違いじゃないだろう。じゃなければ、こんなに判を押したようなジャンルとして確立するとも思えないのだ。

転生で死んじゃった後の話じゃなくても、異世界に転送されたとしても元の世界に戻るんだ、という話は少なく、そのままそこで生きていたいというものが多い気がする。結局、どちらも現実世界を捨てたいという願望のようだ。

今も昔も若者が死に直面することはあるのだろうけれど、娯楽作品にそういう傾向があるのは健康的と言えないんじゃないかと思う。なんでも真剣に思えってことじゃないけど、楽しむ時にはそれなりのやり方があるでしょうよと。夢見てばかりではいられないのは、ニートの高年齢化なども関係しているのだろうが、こういう作品ばかり出てきてしまうのは社会構造が病んでいるとしか思えないのだ。

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