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青色申告の相談会と、やよいの青色申告でやられた話 [起業]

朝もはよから地元の確定申告の相談会に行ってきました。結構混むとの事で、寒いのに始まる1.5時間前から行ったのですが、番号札を渡されて市役所の待合室で待つことになりました。ずっと寒い中待つと思っていたので、風が当たらない場所で座れたので、ほっこりと資料を確認できたりしました。

知らなくて気になった所は、いくつかありました。

・家電量販店で付くポイントの扱いはどうなるのか
・現金精算してたけど、仕事とプライベートのお金を分けきれないので、経費の勘定科目は事業主借でいい?
・そもそも、自分の場合の出さなきゃいけないものって何なんだろう。
・損失申告書っていうのは、確定申告書の第四表の二枚の事?
・複式簿記の総勘定元帳と仕訳表とかは印刷しておくべき?
・青色申告の65万円控除の必要書類は何なの?

こんなもん?


あと、見知らぬおじさんが言っていたけど、税務署で直で行くといろんな人でごった返しているから、こういう相談会の時に税理士にやってもらっちゃったほうがいいよ、と言っていた。一回行って知ってるんだけど、僕の地域の管轄の税務署は小さいし、その割にはいっぱい人がくるみたいだ。どうせならここで提出できるならしたい。


 
ポイントカードとかのポイントは景品法とかで、特に簿記で計上する必要はないけど、使ってしまった場合はその値段で報告すればいいだけらしい。恐らく、単体で10万円を超えるようなものじゃなきゃ、税務署としてもポイントを差し引いた分は経費として計上できないから残念でしたね、という感じらしい。初めからポイント分を引いてくれる家電量販店であれば、そうしてもらった方がいいと思う。たぶんヤマダは現金値引きはできないけど、ヨドバシならOKっぽい。実際、そう店員が言っていたと思う。




現金精算と言っても、現金は本来出納帳を通じて、専用の口座から引き出さなきゃならんのが一般的。というか、自分の生活の分と一緒にするとごちゃごちゃしてわけわからなくなるから、そこは事業用と生活用と分けましょうと簿記ソフトのマニュアルとか、個人事業のための本とかに書いてあるんだけど、正直、趣味を仕事にするとかいうと日常的にプログラミングの本を買ったり、IT関係の本を買ったりするので、分けるとなるとかなり煩雑にならざるを得ない。

簿記は全然分からないので間違っているかもしれないけど、憶測で実際、複式簿記でやろうとすると

(借)現金 (貸)普通預金
(借)雑費 (貸)現金

みたいにして、出納帳を付けなくちゃいけなくなる。だから、通帳が専用であれば、そのまま出納帳の役割をするという事なんだろうね。明確に分けられる業種ならいいにしても、そのために銀行を別にして金を引き出すのも別にして、払うのも別、なんてかったるくてやってられないよ。まぁ税務署にツッコまれるときはきっぱりと証拠を示せるけど、そのためだけに財布分けたりするのは色々と負担が重すぎる。

そんなわけで、現金で買うにしろ、カードで引き落として買うにしろ、とりあえずはみんな「事業主借」にすることにした。

(借)雑費 (貸)事業主借

とすれば、現実の状態をそのまま簿記に反映できるってことです。元から自分の金なので、きっちりと分けて事業用の金をプールしておくか、その都度、自分のお金の中から払って自分自身に事業のツケをしておくかってだけの話で、事業規模が小さい場合はそれでもいいと思う。税理士の人には事業がでかくなる場合はわけないとダメだって言ってたけど、そんなに上手くいかない可能性も高いので、実際に高い買い物をして収入も高い場合はきっちりと事業用の資金を別通帳にして使うことにしましょうか。でも、現実的には細かい買い物をして、自分のお金で払っているわけだから、小さいのは適当に事業主借にしたままで、大口の支出や収入をそこにつっこんでおけばいいのかもしれない。だんだん移行するぶんには、細かい事はだいたい分かってきているだろうから、その間に税理士にチマチマ突っ込まれておいたほうがいい気はする。

基本、事業用の資金とプライベートの口座はきっちり分けないと怒られる。きちんと報告していても睨まれる可能性はデカいと思われ。結局、税務署側で切り分けをはっきりしたものを見たほうがチェックしやすいってだけなんだろうけど、痛くない腹を探られるのはウザいのできっちり帳簿上の数字と通帳の記帳があってるほうが印象はいいんだろうけど。こっちも収入を隠すつもりも、支出を割増するつもりもないので、なるべく面倒がない運用でやりたいんだよね。正直、いつも2つの財布を持つとか、面倒臭すぎる。カードを事業用にするのは簡単に分けられるけど、やっぱり現金払いの買い物も多いんだよね。百均とか普通カードは無理だろうし、カードで払ってる人なんて見たことないよ。本とか細かい入出金を記録するとか、それを仕事にしているならいいけど、そっちは付随的な仕事だしね。何かいい方法ってないもんかね、税理士さん。あんたらの仕事をラクにするために金勘定しているわけじゃないんでね。




自分の場合の出さなきゃいけないものは何なのかだけど、要するに緑の枠線で4枚つづりの「所得税青色申告決算書」と、一枚目がカラフルな「所得税及び復興特別所得税の確定申告書B」が付いているやつ(第一表、第二表)二枚と、「確定申告書(損失申告書)」(第四表一、二)の二枚。合わせて八枚が必要でした。

みんな簿記ソフトで印刷することができたんだけど、損失申告書の二枚が税務署から来た封筒には入ってなくて、あぁこれもまたお役所仕事なんだなと愕然とする。というか、青色申告のいいところの一つが申告させたくないと思っているんでしょうかね。このままだと知らない人は出さないで損をするだけなので、簿記ソフトを使わない人で、入ってなかったら税務署に電話して送らせたほうがいいです。




複式簿記の総勘定元帳と仕訳表とかは印刷しておいたほうがいいです。突っ込まれてデータから印刷すればいいんだけど、色々なリスクを考えると青色申告で提出しなくても、後々税務署にツッコまれた時には提出しないといけないのだろうから、訳が分かっているうちにプリンタで出力しておいたほうがいいです。んで、レシートと一緒に五年間だか、七年間だか保存するんだっけ? あとで調べておかないと…。




それと、青色申告の65万円控除の必要書類は何なのかって聞いたけど、基本的に緑の枠線の四枚つづりの、青色申告決算書の損益計算書(1ページ目)と貸借対照表(4ページ目)を出せば、とりあえずは大丈夫みたい。

経費の赤字を繰り越したい人は、先の損失申告書を二枚足して提出。複式簿記でやって、青色申告を申請した時の備え付け帳簿名に丸つけたのを出力しておけば、何か言われた時に見せるだけで良さそう。それだけは最低やっておかないとあとで面倒なことになるんじゃないかな。というか、それ以上のこともなさそうだけど。仮にそれ以上のことを要求されても、最低限必要なラインは良さそうな感じです。

知り合いに嫁さんに青色申告させている人がいるんだけど、一度も税務署から監査に入ったことがないってさ。まぁ、結局、税金が取れないお金にならない仕事を税務署がやるかといえば、それほど熱心に重箱の隅をつつくようなことはしないんでしょうね。金が取れないところ行っても無駄足で、血税を浪費するだけだってことだって誰かが言ってた~。





問題なのが、やよいの青色申告。解決したんだけど、腑に落ちない。
カラフルな確定申告書B・第一表ですが、社会保険料などを払っているし、確定申告書B・第二表に入力しているにもかかわらず、金額が反映されないのです。ヘルプにはそれに該当する理由が書いてないし、多分バグだなと思って電話したら、電話でのサポートができないと機械の声でぬかす、弥生のサポート。

そりゃ、無料サポートユーザーだから仕方ないのかもしれないけど、バグの報告もさせてくれないのかと暗澹たる気持ちになる。そもそもソフト自体は金を出して買っているので、一切シャットアウトというのはソフトウェア企業としてはクソである。仕方ないのでFAQを見に行ってみる。すぐに出てきた。FAQというんだから、みんなが問い合わせてきたことなんだろうけど、もしそうであればソフト内のヘルプに書いておくべきだと思う。ヘルプには何の片鱗もそこには書かれていなかったし、ガイドからFAQを見に行くにしたって、問題が起こっているところから直接行けるわけでもない。FAQに書いてある事項ならいいものの、本当にバグだったりしたらどうなるんだろうな、と思う。そういう意味では、弥生の体制はユーザー無視だと言わざるをえない。

それに最近はスマホがあるから、家にパソコンはあるけど固定回線がないよという家も高齢者などには多いらしい。新しいソフトを買っても、提出書類のフォーマットを直前でアップデートしないといけないので、ソフトを買ってパソコンがあってもWebをつなげなければ、紙の様式は前の年のままだってのもどうかしているよね。まぁお役所も提出フォーマットを直前で発表しているのだろうけど、それ対応がインターネット経由ってのも今時ということで済ませるわけね。

色々残念なところがある、やよいの青色申告なのですが、ソフトに電話サポートが付いていたと思われる、ソリマチの青色申告の方がストレスはたまらないかもしれない。俺はお試しソフトで、インストール直後にWindowsのエラーが出てすぐに使えない経験をしたので、それを繰り返すのを避けて弥生のにしたんだけど、電話もメールもサポートしなくて、すぐに対応してもらわないといけないバグが存在していたらどうするんだ、と思ってしまう。パッケージソフトのくせに電話対応がないってのはキツいよね。少なくとも法人的に使うのはアウトだろう。まぁ、法人向けのソフトには有償サポートサービスを無理やり付けてもらうしかないんだろうけど、青色申告のソフトだってそんなに安いものではないぜ。簿記覚えるよりかは楽かもしれないけどね。





よし、問題点は多分クリアしたと思う。明日見てもらって、そこで提出できるのであれば終わらせてしまおう。というか、E-TaxはOKで、物理的なのはダメって意味分からない。恐らく、紙で送られても面倒なので、全部電子決済でやってくれよという話で、速く終わらせたいなら電子申請してくれよ、みたいな話なんだろうか。

でもさ、国が縦割りで、国民年金保険料の控除とか、いちいち紙に貼って別途出してくれとか信じられないんだけど。そういうの全部やれなきゃ意味が無い。連携してくれなきゃ便宜を図っていることにならないと思うんだけどな。そもそも、コンピュータ化の意味合いが分かっていないよね。コンピュータを使うのは省力化で、ただ単に紙で受け取る手間が省けるとかじゃないんだけど(まぁそれもひとつの利点だけども)。ただ単に税理士がチェックしなくても大体の問題をはじけるから、電子申請してくれってだけで、こっちの利点なんて大してないんだよね。元々、あっちでチェックできることは、こっちのコンピューターで問題は解決しているのが普通なんだし。国は税理士に金をやるのがそんなにイヤなんだろうか。




後日談ですが、紙でも提出可能でした。基本的に自分で書いていない人については、e-Taxでやっちゃうみたいで、どうせここに来ているのは医療費の還付なんでしょ、だから今回だけなんだから次の年もやるなら同じように来てよ、って言いたいのかもしれない。実際、来ている8割くらいは、そういう高額医療費で税金から還付されるお金を申請しているだけなんだろうね。

会場では、医療費を事前にまとめて計算して、全体のお金を計算してくれと散々言っていた。税務署側からすれば、こっちで計算するなんて筋違いだし、金をもらうのであればそのくらい計算しとけよ、という話なんだろう。確かにいちいち足し算だけのために他の人の相談が遅れちゃったら問題だよね。とはいえ、来ている人はみんな同じようなものだろうけど、足し算くらいは暗算でも出来る人はいるだろう。俺は万を超えちゃうと暗算は無理だけどw。そろばんとかやってた人って暗算得意だよねぇ。感心する。でも、おいら的にはパソコンにスプレッドシートがあれば、数字打ち込んでΣボタン一発ですわ。正確無比だし時間もかからない。

一応、税務署のチェックは受けて、書類の体裁的には問題ないと言われたので、問題は中身なんだろうね。突っ込まれるなら早い方がいいかなぁと思ったり。そんなわけで、早く済ませちゃいたい人は、2/17からの提出を待たなくても、近くで相談会をやっていれば、そして相談を受けないのであれば、待たずに提出は可能です。というか、私が行った所では紙での提出も会場の入口で受け付けていました。だから、適当にやっている時間にふらっと行って提出できるので、暇で用がある人は片手間で郵送費をかけずに提出できます。本当は税務署の混み方を見てみたかったのだけれど、税務署の人の仕事を増やすだけなのでやめとけよという良心がないわけでもないので、いちいち人ごみ突っ込むのはヤメにしました。

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