SSブログ

ボランティアと献血と公務員の仕事 [徒然]

子供が減るから、将来に献血が100万人分不足するそうである。売血はどうかと思うけど、何らかのキックバックがない限り、献血をする人が増える事にはなりそうにない。前は献血すると優先的に輸血を使えるみたいな仕組みがあったみたいだけど、いまでは完全にボランティアベースで、もらえてもジュースとか子供騙しのものしかもらえない。



自分は3、4回献血した事があるけれど、死ぬまで続くこの病気のために、薬を飲み続けているので、汚れた血液を提供するわけにはいかない。わざと献血して悪影響をほくそ笑むような外道でもないし、まぁそれなりに年も取ってきているので、30代の血なんて誰も欲しがらないかもしれないけどね。

お金払えとは言わないから、優先的に何か有利になる事がなければ、この世の中は成り立っていかないですよ。だって、若くて健康ってだけで、それなりに仕事もできるし、税金を良く落としてるってことでしょ。その上、血液を提供しているんだから、何かしら特別な利がないと釣り合わない。だから、その余裕を自分のために取っておくという仕組みとかじゃないとダメだよな、と思うのです。

血液を自分のために貯めておいて、いざ手術の時に使ってもらうみたいな仕組みじゃダメなの? だって、それが普通だと思ってたんだけど、今では何もアドバンテージがないらしい事を知って愕然とした。そんな丸々ボランティアを強いる行為を誰もやりたいと思わないよ。完璧に偽善的な人間ならともかく、なんで自分の良いところを社会のために役立てているというのに、全くのボランティアになっちゃうの?

だって、輸血を使うときはみんな金払うわけでしょ。みんなが金を払わずに使えるならいいけど、そうはなっていないハズ。その金ぐらい献血している人に還元しろよ、って思うのね。だって、どこまで行っても日本は資本主義の国家な訳だから。確かに、資本主義国家としては、社会主義的に傾いているきらいがあるけれども、アメリカみたいな全部個人の意図のみが反映され、自己責任が突出している社会というのも厳しい。もう少し、日本赤十字も考えて欲しいもんだな。ま、iPS細胞で自分の組織をがんがんに使って、血液も人工でってことになれば、突発的な出血以外には全然対応できるようになっちゃうかもしれないけどね。



タイガーマスクと称して、施設にランドセルが送られたりする例が相次いでいた。募金をする団体っていうのは、いかがわしいものばかりで、国連の組織の名前を名乗っていながら、全く違う団体である組織もある。そして、その中の実体は必要経費が非常に高く、その他に聞いてあきれるようなボランティア団体がたくさん存在しているみたい。身近なもので、年賀はがきの寄付金はまともに運用されていない、とテレビ番組で特集していた。

寄付金という言葉は、日本人の心をくすぐるところがあるんじゃないか、と思う。大体の人間は払った先の使い道はきちんと調べてないだろうし、その使い道を充分に明かしている団体も少ないと思う。恐らく、本当にきちんとした寄付団体もあるのだろうけど、それに寄生するエセ寄付団体というのも、実際のまともな団体よりか多いのではないか、と思わざるを得ない。

だから、自分はそういった寄付的なものに関しては、少なくとも自分が稼ぐようになってからは一切意識的にはしていない。小さい時にカツアゲされるように獲られた金額も返して欲しいぐらいである。だから昔のはきちんと運用されていたと信じていたい。


そういった意味で、タイガーマスク的運動は、何に使われるか自分がコントロールできるという点で優れていると思う。日本が発展途上国の首根っこを押さえるために、無駄に資金を垂れ流すODAと同じような事は自分の意思ではしたくないのです。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/nyumon/hayawakari/hayawakari_1.html

って、自分でバラマキと知っていて、それを書くなんて、語るに落ちるとはこの事である。

ただ、タイガーマスク的な運動は、需要のミスマッチという点ではキツい事もあるでしょう。とはいえ、寄付に札束そのものを出すというのも、あんまり日本的な美学からいうと美しくないかもしれません。お金だとネコババされる恐れもあるし、ネコババされても俺が置いたのに届いてないって叫びだすような人は、そもそも匿名でそういうことをしないとは思いますしね。

本当はそんな仕組みを使わなくても、困っている人にはそれなりにお金が回るような国家の仕組みになっていればいいんですけどね。まぁ彼らの心意気では無理だろうけど。



子供のためにある子供手当ては、悪い親が取ってしまって子供に与えられないという。虐待してる親でも、親権のために施設に住んで別に暮らしていても、親に払われてしまうのをどうにかしろ、とNHKのニュースでやっていた。子供を守るために、親権を理不尽に行使するDV親に対抗する法令ができるらしい。何でこういう理不尽な事に対しての法令って、日本はすぐにできないかな?

日本は公務員が法律ありきで、その上でできる事を規定しているので、何かがあって、それを解決するために行うという仕組みにはなっていない。それは法律があるからできないよ、と言って現場からの意見も吸い上げる事も少ない。確かに法律は必要かもしれないけど、公務員ができるためのサポートをすべきなのが法律であって、法律がまず先にあってそれに沿って動くだけというのは、自分の愚かさを自ら晒しているのに他なりません。

確かに、例えば、福祉に依存する仕事なんて、手を差し伸べればいくらでも仕事が増えてしまってしょうがないのかもしれません。ですが、法令を盾に取って仕事をしないのは本末転倒だなと思わざるを得ません。できて当たり前の仕事だというのもありますが、本当にヒドい実務をする公務員が居る事も否めません。窓口で、お前きちんと仕事しろよ、と言いたくなるようなのは見たくないです。やる気がないのか、民間で働けないような愚かすぎる人間なのか、判断できないのも嫌な感じ。少なくとも、お前は来るなよ、って言いそうな受け答えをするバカは、インターフェイスとして提示しないで欲しい。ホントにいい人で、ホントに頑張っている人も知っています。そういう人を見ると応援したくなるけど、それを否定して有り余る職員も居る事も確かです。誰からお給料をもらっているか、良く考える事ですね。

何かを解決するためにあるのが法令で、法令があるから仕事をする、わけではないのです。

nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 4

7700

~したら何割かが恵まれない人へ・・・っていうのが大っきらい。
ストレートに募金すりゃいいじゃんって思います。

子ども手当は子どもためにあるわけじゃなくて民主党の票稼ぎのためにあるのは明白すぎる。
政府の手当ならパチンコなんかに金券なりフードスタンプのようなのにすべきです。
by 7700 (2011-02-03 22:31) 

miff

いつもどーもです。
寄付金付きの消費っていうのも、奥ゆかしい日本人にはあっているのかもしれません。タイガーマスク運動(テレビで最近見なくなりましたが)、ってのもあからさまに照れ隠しが入っている気がしますね。ビルゲイツみたいに、やっかみで他人から不利益を被るのを避けるために、俺は福祉事業に何億ドル払ったぜってあからさまに言うようなことが、特に日本では美しいとされないですもんね。

子供手当てが、バラマキだっていうのは、そのまま選挙活動の一環なのは言うまでもないですが、少子化を防ぐという意味では悪い話ではないとは思います。でも、社会の状況も許しているし、子供を作るかぁという流れにはならないですよね。

子供手当てを受ける人も、個人に配るよりか、もっと全体的なインフラの充実を目指せといっている人は多い。バラマキという点では、自民党も民主党も変わらないですよね。一時期、ふるさと創成金みたいなバラマキをやりましたが、アレはバブルだからできた事なんでしょうし、今考えるとどれだけ無駄遣いをしていたんだと怒りさえ覚えます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8%E5%89%B5%E7%94%9F%E4%BA%8B%E6%A5%AD

相変わらず、官僚は天下り先を腐心しているし、政治家は国会にしがみつく事だけを考えていて、本当に日本全体の事を考えている人がやるべきだとは思います。
by miff (2011-02-04 03:25) 

名無し

国によっては血を買ってくれるよ!!

by 名無し (2011-05-08 21:32) 

miff

アメリカでは売血が問題になってました。エイズとの関連もあったし。
by miff (2011-05-09 06:06) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。